フェアリーテイル 第10話 Welcome to witch's world
作者: モモ   2009年10月30日(金) 20時36分34秒公開   ID:.YGsdf.9cjE
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「あなたは優ちゃんね」
「やっぱり、夕さんでしたか。こんなところでどうしたんですか?」
部屋にいた女の子、それは唯の妹・優だった。
「いや、ちょっと事情があるの。気にしないで」
「そうですか」

「私、少し優ちゃんに聴きたいことがあって探しにきたの」
夕は間を空けて話を始めた。
「なんですか」
「状況が悪化しているって本当なの?」
「なんのことでしょうか。優にはさっぱりわかりませんわ」
突然、優の顔つきや口調が変わった
(口調が変わった。もうチェンジしているのかな…。)


ピピピピピピピ…

「あら、なにかしら。」
優は自分の手につけている時計らしきもののスイッチを押した。

「まぁもうそんな時間。夕さん、私(わたくし)はそろそろ失礼しますわ」

優の背中に翼が現れて、飛び去っていった。

「またお会いしましょう。夕さん」

(にげられた。追いかけよう。)
夕は飛び去った優の後を追った。



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「唯、戦いはとりあえず一対一だ。後から姫川が来たらそっちに入ってもらう」
屋上で唯と日向が向かい合って話す。
「それじゃあ、日向が不利じゃない?」
「俺は一人で十分だ。まぁ一人呼んでみたがな」
「それじゃあ不公平じゃないね!」
「何を言っている。早く変身しろ。」
「変身?そんなことできないけど…」
「何をとぼけている。早くしろ。」
「変身の仕方なんてわからないよ〜。っていうか今日の日向なんかヘン!」
「そんなことどうでもいいだろっ!早く始めるぞ!」
「早く早くって、何をそんなに急いでるの!」

そんなやりとりをしている所に香織が来た。
「唯ちゃん、おまたせ!」
「あ、香織ちゃん!待ってたよ〜。なんか日向が変身とか意味わかんないこと言ってて」
(そっか。まだ唯ちゃんはまだ出来ないんだ。)
香織の顔が真剣になった。
「唯ちゃん、ちょっとさがってて。」
「どうしたの、香織ちゃん」
「なんでもないわ。とりあえず下がっていて」
唯は不思議に思いながらも後ろに離れた
「うん。」


香織の横から水色の衣装をまとった小さい妖精が出てきた。
「いくわよ、ミスト」
「はい」


「自然に眠る水の力よ、私に力を」



『フェアリーチェンジ ウォーターファンタジー!』



呪文を唱えた香織が水色の光につつまれて、白と水色を基調としたドレスの衣装に変身した。

「えぇ〜!どうなっているの!?」
「香織ちゃんどういうこと!?」
「唯ちゃん、話は後よ。あなたは逃げて」
「わかった。」
「まて。逃がさないぞ」
「へ?」
逃げようとした唯のそばに日向が飛んでいった。
「唯を人質とする」
そして、近寄った唯をつかんで空たかく飛んでいった。
「やめて!唯に手を出さないで!」
「お前に止める権利はない。唯は俺がもらう」
「そんなことはさせないわ」
「ウォーターミスト!」
香織は日向に向かって技をかけたが、日向は楽々よける。
「俺にそんな技は効かない。」
「別にあなたに当てるためじゃないわ」
香織が技を出した理由、それは気絶している唯に気付いてもらうため。
「次は俺がいかせてもらうぞ」
「ブラックウィング」
黒い羽が香織をめがけて飛んでくる
「ミストバリア!」
香織はそれをバリアでかわした。
「あなたもまだまだね」
「そうか。じゃあとっておきを出してやろう」
「…とっておき?」
「出て来い、優」
「まってましたわ。」
日向の後ろから翼の生えた女の子が出てきた。
「優ちゃん!」
「あら、香織さん。お久しぶりですわね」
「そうね。」
その女の子は優だった
(チェンジまではいってないけど、性格が変わっている。)
「日向、その手に持っている女は誰?」
「こいつは唯だ。」
「まぁ、お姉様だったの。気付かなかったわ」
そして優は唯を周りを眺めた。

「そろそろ『ゲーム』を始めましょうか?」
「そうだな」

「それではいきますわよ」

『フェアリーチェンジ ホワイトローズ』


優の周りに無数の白い薔薇がちって、黒と白の薔薇の模様がついたメイド服っぽい衣装の優が出てきた。

「お姉さまと香織さんを不思議な空間へご招待♪」
優は悪魔の微笑みを浮かべると、杖を出して空へ振りかざした。

「開け!魔女の世界へと繋がる扉よ!」

呪文を唱えると宙に大きな白い扉が現れた。


「さぁ、ウィッチゲームを始めましょう!」



⇒To Be Continued...

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