ジュエルプリンセスshinig 第8話 黒百合 哀梨
作者: 夏姫 みの  [Home]   2009年06月25日(木) 21時10分57秒公開   ID:CUDIGjRHC3k
【PAGE 2/2】 [1] [2]




「今日もいい天気だー! 暑いよー!!」


 生徒会長の叶氣かなきは言う。生徒会は、放課後に仕事があるので皆、生徒会特別室に集まってる。そして、皆ソファーに座っている。


「あっちーな……。エアコンつけよ」


 副会長のようは、持っていたしたじきを仰ぎながら言う。そして、もう一人の副会長、桃奈ももなは早速つける。


「本当に暑いわ、お肌も気になりますし。せめて帽子ぐらいかぶりたいですわ」


「そうですねー。はぁ……」


空上姉弟は言う。
 そんな中この間、生徒会書記になったしゅうは無言だった。叶氣は悲しげな顔で秀を見つめる。


「秀くん、どうかした?」


「……どうして?」


なんか悩んでるみたいに見えるんだけど……あ! ココじゃ話しにくいよね! 別の場所でお話しよ」


叶氣は明るい声で言う。





「ここって…」


「うん! 教室…だけど暑いよねー」


私は苦笑しながら言う。


「それで……なんか悩みでもあるの? 気持ちがモヤモヤしていたら、何もかも集中できなくなっちゃうよ」

私は言う。秀くんは無表情だ。えっと……言葉が出てこない。


「こ、こんなときはね、人に素直に打ち上げるといいんだよ!」


「……」






――信頼していい?






貴方が今言ったこと






秀は思った。




「信頼して……いい?」


「うん! 秀くんも大事な生徒会の一人だもん。当たり前だよ!!」


私は、太陽みたいにキラキラな笑顔で言う。


「わかった」


秀くんは話をした。哀梨さんのことを――……全て。


「え、あ、哀梨さん?」


「そう。彼女は

         昔、貴方達の敵だった哀瑠さんと同じく、宝石の世界を支配しようとしている」


「そ、そうなの?!」


コクリと秀くんはうなずく。


「そ、そうなんだ……。あ、そういえばアレ、まだ返してなかった!」


私は気づいた。遡ってあの時




「あ、あれ?!」


「どうしたんです?」


「なんで、秀くんのハンカチが落ちているんだろう? 普通は落ちてないはずだよ」




あの時のハンカチを、私が家に持ち帰って洗濯して……返そうと思ったんだ!


「何?」


「これ、生徒会特別室の前に落ちていたよ? 洗濯しといたからね」


「……」


秀くんは黙って受け取る。そして、ハンカチだけを受け取るとしたら…



グイッ!



……へ?? わ、わわわわ私





抱きしめられてるよーーーーーー!!!!!!Σ(゚Д゚)





「し、秀くん、こここれは一体?」


叶氣の顔がだんだんと赤くなる。


「……ありがとう」


秀くんは囁いた。


「叶氣、こんなところに……」


陽は秀が叶氣を抱きしめてところを見てしまったのだ。




                                             つづく
■作者からのメッセージ
秀くんが感情を少し出した話でした。夏姫です!!

今回は秀×叶氣です。そのカップルも萌えるかな、私的には。叶氣と陽と秀の三角関係になるのか? そして、叶氣は陽と普通の日常に戻せるのでしょうか?

 あと、プロフィールは絵が完成しだい、追加しようと思います! 遅くなってごめんなさい。たぶん、GIFアニメで書きます!

次回は……陽と空上姉弟がたくさん活躍? を予定しています! お楽しみにです〜!

■一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集