しょーとしょーとほーむず☆なぁび’s 短編集 ばーじょんわん
作者: なぁび   2009年06月19日(金) 17時19分26秒公開   ID:U12kmnD5H8M
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天然天使の奏でる旋律 星野 奏のウラ設定





 
今日もまた、何事もなく1日が過ぎて行こうとしている。

 そう、今日も私は1日病院のベッドの上で過ごした。私を訪ねて来る人なんているわけがない。

 いたら頭がどうかしてる。

 だって、そうでしょ?私は声が出ないんだもの。

 ストレスが原因で私はいつの頃からか声が出なくなった。

 そもそも私は人としゃべるなんてことしないから誰も心配しなかった。





 反神経麻痺症。どんなものか想像がつく?…つかないでしょ。


 失声症。字の通り、声帯が動かなくなって、声が出なくなる。

 でも子供の筋肉は柔らかいから1週間程度で治るらしい。でも私は違うんだ。

 なんで声が出なくなったかっていうと、俗に言ういじめとか虐待、とかかな。

 愛情なんてよく分からなかった。何が善意で、何が悪意?

 私のところに来るって言えば担当の看護師さん。それだけ。


 これは、今までもそしてこれからも変わりはしないんだ。






 ――これは、声を失った、1人の少女の物語。







⇒To Be Continued...

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