暗転日常05 | |
作者: 零 2009年07月20日(月) 17時32分18秒公開 ID:NqbpUpPD62U | |
「黒崎・・・紫苑?」 「そっ!黒崎先輩は6年であたし等の3こ上。後、蛇寮」 びしっと指を突き出しながら説明する姿に関わらず、 ユイはセラの声をぼけーっと聞いていた。 と、そこに現れる人影。 「私の事、呼びました?」 「くっ黒崎先輩・・・?!」 セラはキラキラと目を輝かせて紫苑を見た。 白く雪の様な肌に漆黒の髪、鮮明に輝く深紅の瞳。 ユイといえば、この人綺麗だなーなどと思ったくらいだ。 「じゃあまたね」 気がつくと会話が終わったのか、紫苑がにっこりと笑い、手を振っていた。 「クロノス家のお嬢さんも、バイバイ」 □■ 「やっぱ紫苑先輩綺麗だったなぁー・・・」 手を握り締め、うっとりと言うわがルームメイト。 「まさにスリザリンの『深紅の薔薇』だよねっ♪」 私に振るな、と軽く思いセラに聞いてみた。 「『深紅の薔薇』・・・って?」 「あんたって本当に・・・」 その後にため息をつかれたのは気に入らなかったが 『深紅の薔薇』の由来はあの赤の瞳が由来だそーだ。成る程。 |
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