ジュエルプリンセス shinig 第11話 予感
作者: 夏姫 みの  [Home]   2009年07月06日(月) 18時29分52秒公開   ID:bkWoewa3Plc
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「姉様。貴方はどのようにして、この世から消滅したのですか?」


 今夜はとてもキレイな満月の夜だった。その月光にあたりながら囁いたのは、黒百合 哀梨くろゆり あいりだ。


「消滅のときは、天使のような微笑みをみせてましたよ」


 背後から女の子の声がした。その子は黒い髪で長めの髪のツインテール、緑の瞳だった。そして……ゴスロリっぽいワンピースを着ていた。


「だ、誰?!」


「もうお忘れになられたんですか? あたしのこと」


女の子は哀梨に一歩近づく。


「あ、貴方は…ブラックローズ学園の生徒――鈴川 由梨すずかわ ゆりね!!


「ええ、よく覚えてましたね。哀梨さん。貴方のことは昔、哀瑠あいるさんから聞いていました。まさか、こんなところでお会いできるなんて光栄です」


由梨はにっこりと微笑みながら言った。


「い、一体、何しにきたの?! それよりも、姉様と消滅したんじゃ…」


「そうね。何で現在ココにいるのかというと…














――あの日…消滅した日、あたし宝石の神様ジュエルゴットに言われたの。















「そなたは現在むこうにいなくてはならない存在。そして、また新しい闇がきても、対抗できるようにして欲しい。だから……そなたを現在に戻す」


「ええっ?! い、いいんですか?」


「ただし、もうあんなことは二度としないように。約束できるか?」


「はい! ありがとうございます!!」




――とね。だから現在に戻ってこれたの。宝石の神様のおかげでね」


「……それはわかったわ。じゃあ、何でここに」


「貴方に会うためよ。一度この目で見ておきたかったの。でも、もういいわ。あたしは帰る。それじゃあ、お体に気をつけて」


テレポートして、由梨は帰った。


「明日、宝石の姫様ジュエルプリンセスに会いに行こうとするか。そして……!!」


哀梨は月光の前でニヤッと笑ったのだった。












☆   ☆   ☆













 今日もいい天気の朝。私は、朝の日の光で目覚めた。小鳥もチュンチュンと鳴いている。
 私は生徒会長だから早起きしないといけない。これからいろいろと準備などが始まるから。でも、準備なんてあったっけなー? まあいっか。


「……ん。私、陽に抱きしめられながら寝たんだっけ?」


私はクスッと笑う。陽の寝顔がなんだか可愛かったから。



そして、私は服や髪を整える。



『いろいろと準備がありますので行ってきます。    by叶氣』


と机の上に置手紙を残して、部屋を出て行った。その頃はまだ、私に悪夢が襲い掛かってくるなんて、知らなかった。







「うーーーん!!! 気持ちのいい朝っ!」


私は外に出た。そしたら、もう先生達は集合していた。


「おはようございます」


朝の挨拶を交わす。先生達も朝の挨拶をした。


「さて、皆さんもそろったところで、朝のお茶会というわけで…


あ、朝のお茶会? そんなの聞いてないよ!!


「あの、朝のお茶会なんて聞いてないんですけど…」


「ええ、草柳さんは言っていませんでしたね。いつも、学校の仕事で疲れてるでしょう」


 そ、それじゃあ、陽たちも連れてっていってもいいと思うんだけどな。陽たちだって、学校のために仕事を頑張ってるんだよ。


「それはそうですけど、よ…いや、日向くんたちもつれてってもいいと思うのですが」


「確かにそうだけど、私…この目で見たかったの。アンタをね!!」


「え……」















うっ!!!!
















し、しびれるっ!






「な、にこれ。しびれるっ」


「うふふっ。かかってくれたわね。私の罠に」



 わ、罠?! どうもおかしいと思ったよ。あれ、先生達は? き、消えちゃったの?! じゃあ、さっき私が見てたのは幻覚だったんだ!!


「さて、それなりにマヒもしているだろうし、あまり動けないだろう? 宝石の姫様ジュエルプリンセス 草柳 叶氣」


「っ!! あ、貴方は誰?」


確かに、哀瑠さんと結構似てるけど…双子? だとしたら誰? も、もしかして……!


「私は、旧ブラックローズ学園の学園長だった黒百合 哀瑠の双子の妹――黒百合 哀梨だ!


 やっぱりそうだった。秀くんから、前に聞いたから。あの時……





「え、あ、哀梨さん?」


「そう。彼女は

           昔、貴方達の敵だった哀瑠さんと同じく、宝石の世界を支配しようとしている」


「そ、そうなの?!」





どうしよう。これじゃあ、身動きがとれない。
 と思ってるときに、髪の毛がいつの間にかポニーテールになっていた。


「ローズ……シャイニングッ!!」


無意識にそう唱えたとき、真っ赤な光が私を包み込み、そして――



「まさか」



「ジュエリーチェンジ! ルビーシャイニング!!」


新しい……ジュエリーチェンジ?!

                                             つづく


おまけページ キャラプロフィールパート7!


⇒To Be Continued...

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