漆黒のアゲハ〜試しの弐〜
作者: アイカ   2009年09月24日(木) 21時17分32秒公開   ID:ov6RKaAr3rc


秀龍「・・・・。」


秀龍はアゲハを観察し続けた


アゲハは家事も何でもこなす少女だった


しかしアゲハは何にでも無表情だ


隣りで他のメイドが話したりしていてもアゲハは避けている


今日で3日目


音をあげる様子のないアゲハ


秀龍「・・・・。」


秀龍はこのままでは自分が負けた気分になるので


あるイタズラを考えた


秀龍「アゲハ。」


アゲハ「はい?」


ここは秀龍の部屋


秀龍「こちらに来い。」


秀龍が手招きする


秀龍「ここに座れ。」


アゲハ「・・・?」


秀龍はベッドを指差す


アゲハは言われた通りに座る


間もないまま秀龍はアゲハを強い力で押し倒す


アゲハ「・・・っ!」


アゲハは突然押し倒され少し驚いている様子


秀龍「どうする?このまま襲われたらお前もひとたまりもないだろう?」


秀龍は勝ち誇ったかのように笑う


しかしアゲハは冷静だった


アゲハはピクリとも動かない


秀龍「・・・ん?」


アゲハは手を伸ばして秀龍の顔をつかんだ


秀龍「なっ・・・!」


アゲハは秀龍の顔を自分の顔に近づける


アゲハはじっと秀龍の顔を見る


秀龍「・・・なんだよっっ!」


秀龍はあまりの急な出来事に混乱している


アゲハ「やっぱり・・・。」


秀龍「?」























アゲハ「あなたの目、ガラス玉みたいね・・・。」




























秀龍「は?」



アゲハ「あの人と同じ・・・ただ写してるだけ・・・。」


アゲハは手を離す


秀龍「・・・!」


アゲハは一瞬切なげな顔をした


秀龍「・・・・・・。」


秀龍は自分の中に妙な感情が生まれるのを感じた


押し倒されたままのアゲハは横を見る


秀龍はそのえらく綺麗な横顔に魅入ってしまった


アゲハのそばに影がかかり暗くなる


アゲハ「・・・!」


アゲハの頬に何か柔らかい物が触れた


アゲハ「秀龍様・・・?」


秀龍「ん?どうかしたのか?」


秀龍が知らないふりをしてもうベッドから退散していた


アゲハ「・・・いいえ、なんでもありません。」


二人の微妙な関係


そしてアゲハの口から出た『あの人』


二人はこれからどうなっていくか・・!!!







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