ジュエルプリンセスFlash　第５話 歪んだ関係
作者： 夏姫 みの  [Home]   2009年09月23日(水) 15時26分08秒公開   ID：I3pQytENAQc
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　その頃、鳴課は真っ黒なワンピースに身を包み、ブラックローズ学園に向かっていた。



「私がやる。私が黒百合家を……！！」




これでよかったんだろうか？ 私は。






「後悔は……していないわ」





そう。後悔は無いと思うんだ。自ら決断したことだから。






「あら、鳴課《なるか》」
「えっ？」





誰かが鳴課を呼び止めた。それは……














「由梨《ゆり》……さん。どうしてここに？」






由梨だった。


「ひさしぶりね。……また、ヘンなことでもやらかすつもり？ いい加減、やめなさいよ」
「……」
「そう」

鳴課は黙り込んだ。由梨は、口を開いた。そして

「貴方はまた人を傷つけるの？！ 貴方の幼馴染の秀《しゅう》も、きっと同じことを言うわ！」

少し怒った感じで由梨は言う。鳴課はうつむく。











「秀と由梨さんは、約束を破った」













これには由梨も驚いた。



「それは……っ！ でも、もうこんなことは…」
「私は許さないよ。幼馴染の秀や貴方も。










































あと……陽《よう》くんも」


鳴課は声のトーンを落として言う。由梨は驚く。そして、頭が真っ白になる。

















「なんで……彼が出てくるの？」



















「過去のことを……彼は覚えてるかな？ ねぇ、由梨さん。わかってるよね？ あの事」
「……過去のことね。でも、あの事は鳴課、自分勝手よ！ 人生、何事も思い通りになるはずがないわ！！」

由梨は怒る。鳴課はうっすら涙を流していた。

「彼は…もっと許せないよ」
「……誰に似たのかしらね？ 貴方は。黒百合家《くろゆりけ》の……哀瑠《あいる》さんかしら？」


由梨は目を閉じて言う。




「だって私は……


















































黒百合家の子だから」



























――今まで白色だった、貴方のその笑顔が





















たった今、黒色に満ちた瞬間だった――……













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■作者からのメッセージ
夏姫です。うわぁ……ますますシリアス。鳴課ちゃんは動かしやすい！！ｗ
衝撃なことばっかり起きてる第３期だなぁ……。

そうです！ ブログもやってます〜。最近は別館もＯＰＥＮしますた。
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あ、第１期の第０話〜第５話までの総集編が１００クリック超えました！ ありがとうございます！！

では、次回もお楽しみに！！
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