星空を見上げたら・・・4
作者: ミムー   2009年09月22日(火) 21時55分36秒公開   ID:ov6RKaAr3rc


おばさん「じゃあね、静愛ちゃん。」



静愛は母親の姉に連れられて来てしまった他人事のような建物

看板には【レインボースマイルキッズ】

・・・。

題名を出さない方がよかったかもしれない

いわゆる孤児院だ

テレビなどで良く特集されていたから聞いたことはある

母親は身寄りのない子が来る場所と言っていた

そこに今静愛は来ている

静愛「・・・。」

静愛は孤児院に来るまでの車の2時間など終始無言のままだった

もう静愛には家族はいない

父親は静愛が小さい時死んだと聞いている

孤児院の人「ここが今日から静愛ちゃんの家だよ〜。」

静愛(家・・・?)

静愛は窓の外を見る

建物の形からか空が見える範囲が限られる

静愛「私の家はあそこだもん・・・(ぼそっ)」

孤児院の人「ん?」

静愛「・・・。」

孤児院の人「・・・?あ、僕の名前は山本 神。【山本さん】でいいよ。」

静愛は聞かないまま孤児院の廊下を歩く

そこはまるで密閉された空間

絶望だった

静愛「・・・。」

しかし不思議と涙が出てこなかった

そういう物なのだろう

幸せの中にある不幸は【不幸】だが

不幸の中にある不幸はそんなに変わらない

静愛はただ部屋の横で座っていた














山本「静愛ちゃーん。」













静愛は山本を睨む

山本「ちょっと、睨まないでよ・・・。」

山本は困った顔になる

山本「今はみんなで運動会の練習だよ。参加して?」

静愛「や。」

山本(がーん!)

静愛は即答だった




「何あいつ・・・。」
「嫌な奴〜。」
「ああいうタイプがいじめられるんだよ。」

そこらから聞こえてくる罵りの言葉









「だから親にも捨てられたんだよ。」

そんなことを言って鼻で笑った女子がいた






がっ!








静愛はその女子の首をつかんだ

女子「うっ・・?!」

女子は倒れ静愛もその上に乗り首を絞め続ける

女子「ぐぅぅぅふっぅぅ・・・・!!」

山本「や、やめなさい!」

山本が止めに入る

だが一方に静愛は手を離さない

山本は無理矢理引き剥がした

山本「なんでこんなことしたんだ?相手が痛いのはわかってるだろう?」

静愛「こいつ・・!お母さんのことを馬鹿にしたっっ!!!」

静愛は目でも訴える

山本「それはわかるが・・・これはやりすぎだ・・・。」

山本は声を抑えながら力強く言った

静愛「・・・・・っ!」

静愛は力を抜いた

山本「よくできました。」

山本は女子を急いで保健室に運ぶ

静愛「・・・・・。」

静愛は周りの視線を感じながらも

自分がこの部屋に独りでいるような感じさえもした















■作者からのメッセージ
・・・えぇ!?
なんかどろどろぉっとしたぞぉ!!!?<=意味不

見捨てないでぇ!(?)<=いい加減うざい


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