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作者: メロ   2009年09月18日(金) 20時36分59秒公開   ID:ov6RKaAr3rc




「翔(しょう)君・・・。」


翔「ん?」


俺に近づいてくる一人の少女


翔「お前って確か学級委員長の・・・。」


舞(まい)「舞よ。よろしく。」


舞が手を差し伸べてきたので俺も手を出して握手してやった

がたん!

机の音がする

そしてザワザワ音

何なんだよ・・・ったく!


翔「用件は?」


舞「特に何もないわ。」


意味不明学級委員長が俺に背中を見せて行ってしまう


「また握手〜??うわぁ・・・・・。」

「あの人ってイケイケの人にばかり握手求めてるよね〜・・・。」

「性格最悪じゃん・・・。翔君かわいそう・・・。」


翔「・・・・・。」


太一(たいち)「こっちってやっぱ小学校と違うよな〜。」


話しかけてきたのは小学校の頃からの親友 太一だ


翔「何が?」


俺は机にスライムのごとくベタァッとする

太一は目を細めた


太一「だからさ、小学校の頃と違って世界が広がったなぁって話。」


翔「難しいな・・・。」


俺はもう眠気がピークに達した

今、綾は何をしているんだろう・・・






・・・友達できたかな?













舞「翔君。」


俺は声をかけられた

どうやら少しの間寝てしまったらしい


翔「何?」


舞「実は・・・学級委員のことなんだけど・・・。」


翔「学級委員?」


委員長がお前だろ?


翔「どうして俺に?」


舞「えっ?」


舞の顔が赤くなる

舞は持っていた教科書で顔を隠した


翔「何だよ・・・。」


舞「そ、その・・・委員長は私じゃない?」


翔「うん。」


舞「その他は決めてないじゃない?だから、今私が一番信用できるあなたに・・・。・・・その、副委員長とかを・・・・その・・・。」


翔「やれってか?」


舞「お願いできるかしら?」


翔「どーでもいい。」


俺はまた机に突っ伏した

舞の声が明るくなる


舞「本当!?じゃあ副委員長になっても大丈夫?」


翔「まぁ・・・。」


舞「わぁい・・・!」


舞の顔がほころぶ

俺が一番信用できるって・・・

知り合いだったっけ?




意味がわからぬまま

俺はこれから波に取り込まれようとしていた・・・




■作者からのメッセージ
舞・・・学級委員長
太一・・・翔の親友

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