ジュエルプリンセスFlash 第3話 過去、優しさ。 | |
作者: 夏姫 みの [Home] 2009年09月14日(月) 20時12分50秒公開 ID:I3pQytENAQc | |
生徒会室はシーンとしていた。 同じく、 過去にいた鳴課が、なんで そんな考えをしていると、時々、過去の自分達を思い出してしまう。 「……大丈夫? みんな」 「?!」 「今日、何かあったの?」 そう聞かれると桃奈と陽は「どうしよう」と心の中で思う。そして 「姉さん、本当のことを言ったほうがいいですよ」 と桃奈が、テレパシーを だが、空上姉弟はテレパシーをしている。どっちかが困った時は、必ずテレパシーをする。 「え、でも……」 「これ以上、隠し事しても意味がありません。ただ姫様を傷つけるだけです」 「過去のことでも、おっしゃらないといけない……ということ……?」 「そうです。でも、あのことは言わないほうが……。とりあえず、そこは姉さん任せです」 「……わかったわ。有紀」 桃奈は叶氣に真剣な眼差しをむける。叶氣は胸の中で少し、緊張していた。 「…… 「う、うん。ほとんど……記憶が消されているのかも」 叶氣はなんらかの事情で過去→今に来た。しかも、体も小さくなり、精神年齢も小さくなった。それに ここから運命の歯車は動いていたと思う――…… 「……実は もっと前に金森さんに出会っていたの」 それを聞いた叶氣は一瞬、頭が真っ白になった。陽は別の意味で驚いていた。 「なんで……言うんだ?」 「これ以上、隠し事しても意味が無いからです」 陽と有紀はコソコソと話す。 「もっと早く言えばよかったのですが…」 「いいよ別に」 叶氣は笑ってその言葉を返した。 「えっ?」 桃奈は驚く。 「人にはそれぞれ「タイミング」みたいなのがあるし、大丈夫だよ?」 叶氣の言葉にジーンときたのか、桃奈は涙目になった。 「いや、泣かなくていいよ? ね?」 「姫様は……どうして優しいのです?」 桃奈は涙目になりながら言う。 「うーん……なんだろうねぇ?? 親譲りかもしれないし、私は元々優しかったのかもしれないし……わからない」 「そっか」 陽は納得したように言う。 「ありがとうございます……!!」 桃奈は、にっこりと笑った。 「さて、今日の仕事ですよ」 と有紀の言葉で、仕事が始まった。 「……さよなら。皆さん」 鳴課は扉に背を向けて言う。「さよなら」は挨拶的な意味で言ってるのだろうか? それとも、また別の意味で言ってるのだろうか? 意味の深い言葉を残し、学校を出て行った。 「過去の私たちは大丈夫なのかしら?」 「そう……なんじゃない?」 「何ですか? 「う」と「な」の間は」 「……心配だわ」 4人の大人が空を見上げて言う。 「そうだね……」 青い瞳をしている女の人は、3つのパワージュエルを持ちながら、強く念じていた。 お願い……聞こえてくれればいいから……お願い……!! つづく |
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