TUBASA〜2〜
作者: 結李   2009年09月07日(月) 22時26分05秒公開   ID:ov6RKaAr3rc
〜天地の差〜


リウ「あーあ・・・。」


私は学校が終わった後の机に突っ伏す


すると前の席の私の親友が私の方を見てきた


アヤ「大丈夫?」


リウ「・・・・・。」


大丈夫・・・かな・・・・・・・?


アヤは成績優秀才色兼備


おまけに顔も整っているというたいした欠陥がない人だ・・・


うらやましい・・・


アヤ「このままいたら置いていくよ〜?」


リウ「後ちょいと待って・・・。」


動きたくない・・・・・・・・・・・


私はゾンビの復活のごとく立ち上がった


アヤ「はよ行こ。」


アヤは歩き出す


私は重い体を必死に動かす


リウ「あひ〜・・・。」


リウは倒れそうになる


ばふっ!


リウ「む?」


私は誰かにぶつかったらしい


「あ!ご、ごめんなさい!」


この声は・・・


リウ「レイ・・・。」


レイ「あ!リウちゃん。」


レイは耳元で囁く


レイ「今日午後5時からだってさ。(ぼそっ)」


リウはアイコンタクトで返した


それから帰り道


なぜかアヤとレイも一緒に帰った


レイ「僕はやっぱり喧嘩とか嫌いだな。痛いの嫌だしね。」


アヤ「でも、ちょっとだけ悪っぽくてもいいじゃん♪」


レイ「それとこれとは別だよ・・・。」


リウ「・・・・・・・・。」


困った・・・


よりによって超人的平和主義優等生と帰ることになるとは・・・


アヤ「じゃああたし分かれ道だから。」


アヤとも別れる


レイといると色々気になってできないんだよな〜・・・


買い物とか・・・・


リウ「どうしよ・・・。」


レイ「どうかした?」


リウ「・・・いや。」


やば・・・声に出しちゃった・・・


ぐっ!


リウ「ん?」


何か掴まれて・・・!


気づくと建物の影から出ている腕に裾がつかまれている


ぐいっ!


リウ「きゃっ!」


私は何が何だかわからないうちに建物の間の狭い空間に引きずり込まれる


レイ「リウ?」


レイが振り返ってもそこにリウはいるはずもなかった


リウ「ん〜っ!ん〜っ!」


私は片手で目隠し


片手で口を押さえられている


こんなことをするのはただ一人!!


リウ「んーっ!(ウォンッ!)」


ウォン「しっ!レイが行くまで黙ってろ!」


このレイとは天地の差の性格・・・!


レイも苦手だけどこいつも苦手・・・・!!


レイ「ん〜?ひどいな〜先に行っちゃった〜。」


レイは行ってしまう


リウ「ぶっは!」


私はやっと解放された


でもやはり狭い建物の間にいる


出たくても出れないんだよ・・・


だってウォンが足で踏み切りみたく出口を遮断してるんだもん・・・!


ウォンがニヤリと笑う


ウォン「俺がここにお前を連れ込んだ理由わかるか?」


リウ「理由?」


わかるも何も・・・わかるかぁぁぁ!!!


こいつは〜・・!!


不良で長髪を一つに結わえててしかも美形で・・・!!


かなりむかつく!!


ウォン「ま、聞けよ。ちゃんとお前について考えてやってるんだぜ?」


リウ「はぁ?」


ウォン「まぁ、単刀直入に言おう!」


ウォンの顔が真剣になる


ウォン「お前は男と付き合ったことがないな?」


リウ「まぁ・・・。」


余計なお世話だ!


ウォン「そこでお前は・・・い、異性との付き合い方を知らない!」


ウォンの声が裏返ったぁ!!?


ウォン「だから・・・だからぁ・・・・。」





今日のウォンはなんか・・・


リウ「だから?」


ウォン「その・・・俺と付き合い方の授業というか・・・。」


ウォンは息を吸う


ウォン「俺と仮でいいから付き合え!!」


リウ「なんで?」


ウォン「・・・は?」


・・・沈黙・・・


リウ「あ!言うの忘れてた。今日は5時だってよ。」


ウォン「え?あ、あぁ・・・。」


今日のウォンはドシドシ来ないなぁ・・・・・?


いつもはズキズキくるのに・・・


どーせ私と付き合うのもヒマだからでしょ〜?


リウ「じゃ、バイ!」


私はウォンの足をどけようとした


ぎゅっ!


リウ「!」


私は後ろから抱きしめられる


ウォン「逃がさねぇ・・・・・。」


ウォンはいきなり首筋にキスをしてきた


リウ「んっ・・・!」


くすぐったい・・・・・・


リウ「何してんだ馬鹿!」


ウォン「なんとでも言え。」


ウォンは服の中に手を入れてきた


リウ「あっっ・・・・・!」


この!馬鹿変態スケベ不良長髪美形男!!!


もうダメかと思ったその時だった


来るはずのないあいつが来た・・・
























■作者からのメッセージ
えーっと・・・ある意味でセクハラ・・・?(ウォン)

なんか自分でもお先真っ暗だね・・・?」



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