改訂版シンデレラ〜変更&続編〜
作者: 真佐人   2009年09月07日(月) 13時29分17秒公開   ID:LjOpF6jSo/I
昔、昔、ある所にシンデレラと言う女性がいました

「おい・・・誰が女性だ・・・!俺は、男だ!!」

おっと失礼、両親にお前の名前はう〜ん?そうだなあ〜シンデレラに決定ね♪と親から聞いた時彼は物凄く青ざめたのでありました
それ以来、シンデレラと呼ばれた男の子は、周りからも馬鹿にされていて
しかも母親からは「貴方は名前の通りシンデレラなのですから、この服を着なさい!」と言われ文句も言えず可愛いフリフリの付いた服を着せられ髪は伸ばすように言われそして現在、その姿は女性に間違われても不思議は無かったのでした
う〜ん?過酷な人生、送ってきたんだね〜?


「そうだよ!もう誰でもいいから僕の事助けてくれよ・・・」

シンデレラは、そう毎日思っているのでした・・・
そんなある日
お城で舞踏会と言う出し物をされると情報が、シンデレラの耳に入りました
そして、コンコンとノックする音がして、そのお城の兵隊らしき人物がシンデレラの住む家にやって来たのでした



「何なんですか?貴方は?」


「私はお城の兵隊である、この家に娘はいるか?」


「ええ、いますけど?」

(母さん!?何言ってるの!?娘なんていないじゃないか!?〜〜)

「なら、今晩お城の舞踏会に参加して貰いたい、宜しいですかな?」

「ええ!そりゃあもう大歓迎ですよ!!」

(母さん!?何言ってるの〜〜〜〜?!!!!)


お城の兵隊は、礼をした後、帰っていったのでした



(部屋の中、シンデレラと母親が話し合っている)


「さあ、舞踏会に行ってらっしゃい♪」


「い・や・だ!」


「もうこの子ったら〜わがまま言わないの♪」


「僕は男だ!何で王子と踊らなきゃいけないんだ!」


「これは、決定事項なの!さっさと着替えて行きなさい!」

「う・・・嫌だ〜〜〜〜〜!」




(母親は、シンデレラを捕まえた)


シンデレラは、母から逃げようとしました、しかし、逃げられなかったのです、何故かと言うと・・・母親は、鎖を持ってきて、シンデレラを縛ったからです


「さあ、行っておいで!」



そして、その鎖を馬車に括り付けて縛り付けたのでした

「・・・・僕は不幸だ・・・」



そうシンデレラは呟いているのでした


(馬車内部)

馬車がゴトゴトと走っていると、馬車の中に光の物体が現れました


(馬車内部に、魔法使い登場)


「何か悩み事かな?私は偉大な魔法使い〜♪貴方の願いを叶えるわよ〜♪」


「じゃ、じゃあ・・・・お城ごとは・・・」


「一つ言っとくけど、破壊とか物騒なもんは駄目ね?」

「じゃあ王子を殺・・・」

「殺害とか障害も駄目よ?」

「じゃあ・・・せめて自由に・・・」

「良し解った♪やってみるわ♪」

魔法使いは、変な呪文を唱えると、白い煙を出したのでした


「これで自由になったから逃げられるな♪」



ところがそおもいかないのでした。何故かと言うと・・・
もう、お城の前に着いていたからでした
ああ、なんて不幸な主人公〜



(お城に到着、兵隊が待っている)



「は・・・・?」


「よく来られました、ささ、お着替え下さい」

「え?」


シンデレラは、お城の兵隊達に捕まって逃げる事も出来ず、更衣室に連行されたのでした・・・


(お城内部、客間)


そしてパーティの時間
客間には、王子様が座席に座っているのでした


「王子様、私と踊って下さい」


真っ赤なドレスを着た女性が、王子様に踊って下さいと言いました
王子はと言うと



「いや、結構、私は他の人と踊る事にするよ」


「そうですか・・・」


(女、王子の前から退散する、そこにシンデレラがやって来る)

女性の誘いを断った時に、シンデレラがやって来ました
王子は、女装しているシンデレラに向かって、話しかけました


「もし、そこのお嬢さん?」

「は?」

「貴方の名前は何と言うのですか?」

「・・・・・シンデレラ・・・」

「オオ〜シンデレラ、良い名前ですね〜貴方に相応しい可愛い名前だ!」


さすが王子♪解ってる〜♪

「おい・・・・俺はお前の事なんか・・・」

そう言った途端、ボーンボーンと時計の針が十二時を刺したのでした

「じゃあな!」


シンデレラは、扉を力ずくで開けて逃げ出しました
そのスピードはかなり早かったとその場で評判になりました

「シンデレラ・・・」



扉の前にある階段に、片方の靴が残されているのでした・・・




(シンデレラの家)



そして次の日
こんこんとノックする音が聞こえ、母親が出ました

「ここのお嬢さんに逢わせて下さい」

「ええ♪いいですよ♪」

母親は、無理矢理シンデレラを捕まえて
扉の前で待っていた兵隊の前へ差し出しました

「この靴を履いて下さい・・・」

兵隊は、片方の靴を持っていてそれをシンデレラに履けと言ったのでした

「何だ?履くだけで良いのか?」

シンデレラは、履いていた靴を脱いで、用意された靴を履きました、そしたら・・・靴のサイズはぴったりと合っていて、それを見た兵隊は貴方ですね!とシンデレラの手を掴みました

「え・・・?」

「一緒に来て下さい!母上殿
この娘を連れてって宜しいでしょうか?」

「ええ♪もちろんOKですよ♪」

「ちょ・・・母さん〜〜〜〜!!?」

「幸せになってね?シンデレラ♪」

「嫌だ〜〜〜!!!!」


こうして、シンデレラは王子と仲良く暮らしましたとさ、めでたしめでたし♪


「めでたくねえ〜〜〜〜〜〜!!!!」


(ここまでが前作のお話、次から続編です〜)




(お城外部)
昔、昔、ある国のお城に、シンデレラと言う美しい少女がいました

「だから、何度も言わせるなって!僕は男だ〜!」


失礼、男の子のシンデレラは、母親の無理矢理の事で、兵隊に連れられて
お城の中で暮らす事になったのでした。

「くっそ・・・・良し、今だ!」


シンデレラは、ともかく「自分は男なので、王子と一緒にいられるか!」といつも想っていて何度か脱走を試みました

「今日の脱出方法は、まず城の城壁を鉤つきローブで城壁の先端に引っ掛けて、脱出しよう」

この方法は、忍者のようですか、どうしてシンデレラは知っていたんでしょうね??ま、ともかくシンデレラは鉤つきローブを思いっきり回して、遠心力を付けて城壁の先端に引っ掛けました。


「良し!成功だ!」


シンデレラは、成功したのを確認して一気に上り上がりました
そして城壁突破をして、城の外に出て、真っ直ぐ逃亡したのでした・・・


(お城内部)


その頃、王子はと言うと、シンデレラの事を探しているのでした


「シンデレラ?私の愛しいシンデレラは何処だ?」


その時、王子に話し掛けて来る者がいたのでした

(王子に兵隊が話しかける)


「王子・・・一つ言いにくい事があるのですが、よろしいですか?」

「何だ・・・?私に言ってみよ」


「誠に申し訳ありませんが、シンデレラ様が、これで百三十回目の脱走をしました」


そこまでこの城が嫌だったのか・・・シンデレラは♪


「またですか・・・シンデレラは、私の事が嫌いなのかな・・・」


その通りです、王子様、じゃなきゃそんなに脱走をしません


「直ぐに兵を集めて、我が愛しきシンデレラを捜索を命じる!」


「は、了解であります、王子様」


こうして、これで百三十回目のシンデレラの捜索をするのでした・・・


(外、見知らぬ平原)



「ここまで逃げれば、安心だなあ・・・」


一方シンデレラは、王子の城からかなり離れた所にいるのでした


「さて、これからどうするかな・・・・ん?」


(シンデレラの元に、魔法使いがやって来る)


「何か困り事かな〜?私は偉大な魔法使い、貴方の願いを叶えるわよ〜♪」


「あ、魔法使い!丁度いい所に!僕の願いを聞け〜〜!」


「ん?貴方は??」


魔法使いは、シンデレラの顔を見て、うなずくとすぐに本を出現させて何かを調べていました


「貴方は・・・シンデレラさんですね・・・一回の魔法を使いましたから、今回は残念で〜っす♪いけないいけない飛び出す場所と人物を間違えちゃった♪てへ♪」


「は・・・?」


「では〜さようなら〜」


魔法使いは、そう言ってシンデレラから離れました

(魔法使い、退場する)



「・・・・何もしないなら、話しかけるんじゃない!!!」


シンデレラは、そう叫んでいるのでした


(シンデレラの元に兵隊がやって来る)


「あ、見つけましたよシンデレラ様」

「あ・・・」


シンデレラは、お城の兵隊に見つかったのでした


「さあ、帰りましょう、シンデレラ様」


「い・や・だ!」


シンデレラは、一目散に逃走しました


「逃げちゃいけません、シンデレラ様、申し訳ありませんが」


兵隊は、シンデレラに向かって、当て身を食らわせました



「う・・・・僕は、結局不幸なんだ・・・・」

(当て身を食らって、シンデレラ倒れる)


バタっと倒れて、動かなくなったのでした



「では、連れて帰ります」



こうして、シンデレラの願いも虚しく、百三十回目の逃走は失敗したのでありました
そうして時が過ぎ、シンデレラが王子と一緒に暮らす事になって三ヶ月が経過しました


(王子のお城、外部)


「ここに来て、三ヶ月・・・僕は一生この城に暮らす事になるのか!?」


シンデレラは、そう言っていました
すると、シンデレラの元に兵隊がやって来ました


(シンデレラの所に兵隊、やって来る)



「どうなされました?シンデレラ様?」


「どうしたもこうしたもない、ちょっと聞きたい事があるが、いいかな?」


「私の答えられる事でしたら何だってお話しますよ」


シンデレラは、兵士にこう言いました



「僕は、こっから逃げて良い?」


「却下です」


即答で返されました、シンデレラは、怒りました


「何でだよ!」


「王子様から言われておりますので、ここからいなくなるのは却下です」


「何だよそれ!ふざけんな!僕は抜け出す!」


「あっシンデレラ様!お待ちくだされ!」


シンデレラは、お城から脱出しようとしました


「シンデレラ様!ここから脱出されると、私が怒られてしまいます!どうかやめて下され!」


「やだ!なんと言われようと俺は脱出する!」


そう言って、シンデレラはお城から逃げ出しました
その光景をみた兵隊は、王子の元に連絡するのでした



「僕は自由に生きてやる〜!」


そう言いながらシンデレラは、お城から抜け出す事に成功しました
一方兵隊はと言うと

(場所変わって、王子の部屋)


「王子様!」


兵隊は、王子のいる場所にいきました


「何だ?どうした」


「シンデレラ様が城から抜け出しました!」

「またですか!シンデレラ・・・私の側にいるのがそんなに嫌なのか!?」


そのとおりです、じゃなきゃ脱走はしないと思いますけど?


「一体どうしたら、シンデレラは私の側にいてくれるのか・・・」


王子が悩んでいると、魔法使いが王子の部屋にやって来ました


(王子の部屋に、魔法使いやって来る)


「何か困り事かな?私は偉大な魔法使い〜貴方の願いを叶える為に参上〜☆」


「ほっ本当に私の願いを叶えてくれると申すのだな?」


「はい、あっ但し願い事は一つまでで、物騒なものはお断りで〜す」


王子は、それを聞いて考えました、数分後王子はこう言いました


「じゃあ私の愛するシンデレラをこの城から抜け出せないようにしてくれはしないか?」


「了解で〜す、貴方の願い、叶えてあげましょう〜」


「ああ、頼むぞ」


王子様がそう言うと、魔法使いは、王子の部屋から出て行きました
一方その頃、シンデレラはといいますと

(外、見知らぬ大地)


「ここまで逃げれば安心だな」


シンデレラは、お城からかなり離れた場所にいました


「僕は・・・自由になったんだ〜!」


シンデレラは、素直に喜んでいました、喜んでいると魔法使いがやって来ました


(シンデレラの元に魔法使いやって来る)


「シンデレラはっけ〜ん♪」


「お、お前は魔法使い!一体僕に何の用だ!」


「王子様から言われて来ました、シンデレラ、貴方をお城に連れて帰ります〜」


「ちょっとまて!」


「はい?何でしょうか?」


「僕に拒否権は無いのか?」


「はい♪ありません〜♪」


魔法使いは、笑顔でそう言いました、シンデレラは、それを聞いて怒りました、
まあ当然ですね〜


「い・や・だ!誰があんな城に戻るか!僕は戻らないからな!」


シンデレラはそう言いました、魔法使いはう〜んと考えて


「じゃあ、こうしましょう」


魔法使いは、そう言うと呪文らしき言葉を言うのでした


「アブラカタブラ・・・心変わり〜!!」


「何だ!その変な呪文は!うわ!」


シンデレラは、その変な呪文を喰らって、思っている事が逆になってしまいました


「私・・・王子様とず〜っと一緒にいたいかも〜w」


「じゃあ、王子の所に戻りましょう?貴方の事を王子様は待っています〜w」


「解りました〜」


魔法使いはまんまとシンデレラを戻す事に成功したのでした
やり方が汚いですけど


「何か言った?」

いえいえ、こうして魔法使いとシンデレラは王子の所に向かうのでした



(場所変わって、お城内部)



「シンデレラ様、おかえりなさいませ〜」


王子の部屋に、何故か兵隊がいるのでした


「逃げて御免なさい、私、間違ってました」


「ん?いつもなら逃げるとか言ってたシンデレラ様が・・・一体何をしたのです??」



兵隊は、魔法使いに問いかけました


「それは企業秘密です、教えません〜w」


魔法使いは、そう言いました
話していると、王子がやって来ました



(王子の部屋に、王子戻ってくる)


「おおwお帰りシンデレラ、もう戻ってこないかと思ってたぞ」




「逃げ出しちゃってすいません、王子様
私、もう貴方の所から離れません、王子様・・・愛しています」


「そうか・・・私もだぞ!シンデレラ!」



王子はそう言って、シンデレラを抱きしめました



「我々はどうやらお邪魔みたいですな、ではごゆっくりと」


「私もお邪魔した方がいいみたいね?それでは二人ともお幸せに〜w」


(魔法使いと兵隊、いなくなる)



「さっシンデレラ、私とこれから仲良くずっと暮らそうじゃないか」


「はい、・・・」


こうして、シンデレラは、末長く王子と一緒に暮らしましたとさ、めでたしめでたし〜のちに魔法使いはこんな事を言っていました


「本当にこれでよかったのかな?まあ本人同士が幸せならま、いっかw」

魔法使いは、そう呟いてどこかに消えてしまったのでしたとさ


〜終わり〜
■作者からのメッセージ
久しぶりの登場、真佐人です。
今回は前に書いた改訂版シンデレラの続編を書いてみました
よかったら見てみてくださいませ〜
最近全くPCに触れる時間がないので、全く執筆活動できません・・・


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