錆びた十字架†復讐
作者: 來華   2009年08月25日(火) 23時23分52秒公開   ID:TTAKLui8pHA
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ここは3年1組。
何処にでもあるようなクラスだった。

「けど3年に入ってから転校生かよ」
「クスクスそうだよね」

クラスのボスである藍原 海あいはら うみ荒井 光あらい こうだ。

「どんな奴だろうな」
「楽しみ?」
「彼奴みたいな奴はごめんだぜ?」
「緋月のことだよね」

キーンコーンカーンコーン



チャイムが鳴ったので生徒は全員椅子に座る。
後は先生の到着を待つだけだ。

ガラッ

教室のドアが開く。
担任の南 悠人みなみ ゆうとが入ってきた。

「知ってる人もいるかも知れないが転校生が来たぞ」

そう言って先生はドアの方に入れと言う合図を送った。

入ってきた瞬間に教室中がざわついた。
なんだって女の子二人だからってのもあるかもしれないが。

「霧沢 優月です」

一人目は茶髪の髪を綺麗な髷ゴムでサイドに結んである。
首にはクロスのペンダントを付けている。

いかにもクール系だ。

「初めまして麻野 倖乃です!優月とは前の学校からの仲良しです!これからお願いします!」

二人目は黒髪にウェーブが掛かっていてそれが腰まである。
耳には数個のピアスがついていた。

テンションが高い。

「二人の席はあそこな。高原ちゃんと面倒みろよ!」

笑いながら言った。

「せんせー転校生が可哀想です!」
「私もそう思う」
「だって柚架ちゃん喋らないもん」

二人はアイコンタクトをした。
あの高原 柚架たかはら ゆかは虐められてると。
しかも柚架は零華の幼馴染みだった。


(どうしようまた復讐が増えた)
(がんば♪)

なんてアイコンタクトしているなんて誰も知らない。

「貴方が柚架ちゃん?いろいろとよろしくね!」
「よろしく」

悲しそうな笑顔を倖乃に向けた。
だがすぐに真顔に戻った。

「よろしくね。麻野さん、霧沢さん」










今は4限音楽の時間だ。
教師の埜木 京子のぎ きょうこだ。

零華にとってはターゲット以外の誰でもない。
逆にターゲット以外を探す方が簡単だ。








―――――クラスメイト





―――――部活仲間






―――――先生






―――――家族





全てが復讐の対象にはいる。
入らないのといったら

幼馴染みの高原 柚架

後輩の熊野 実月くまの みづき榊 美浦さかき みほと他ぐらいだ。


復讐は止めない。
復讐を決めたあの日から何も変わらない

思うのは【憎しみ】





























貴方はこの物語の主人公になりたい?

それは無理

あの子以上の憎しみを持った人間はいないから
■作者からのメッセージ
主人公零華の復讐劇です。

出来れば感想お願いします。

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