ジュエルプリンセスshinig 第18話 空上姉弟大特訓?(後編)
作者: 夏姫 みの   2009年08月21日(金) 13時29分16秒公開   ID:I3pQytENAQc
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哀梨あいりさん……間違ってます。こんなの……」
「そうだよ! 哀瑠あいるさんも……こんなことしてたけど、最後は……!!」

「うるさいっ! ダークシグナル!!」

哀梨さんが攻撃してくる。私は技が向かってくるほうに杖を向けた。そして…

「ウォーターペタル!」

 水の花びらが散る。哀梨の技と互角だ。その攻撃と哀梨の技は激しくぶつかり、激しく水しぶきが飛ぶ。

「……ほぼ互角ですわ」
「そうですね」
「……」

空上姉弟そらかみきょうだいようは心配だった。




また……あの時と同じだ。






でも何故だろうか?





戦ってるとわかっるんだけど





哀瑠さんの時は『悲しみ』に満ちている。





哀梨さんの場合は――









『憎しみ』に満ちている。





何故? どうして?






「っ!」
姫様プリンセス!」

 哀梨の技が、叶氣かなきの足に命中した。足からは血がポタポタとたれる。それを見たしゅう

日向ひなたくんにバトンタッチして」
「秀くん……?」

囁くように言う。その隙を狙って、哀梨が秀に攻撃する。秀はバリアーをする。

「早く」
「う、うん……」

 叶氣は秀の迫力なオーラに耐えられず、断る気もなくなった。むしろ、断るのが怖い感じだった。

「陽……」
「わかってる」

陽はうなずく。

「お気をつけて」
「ああ」

桃奈ももなが心配そうに言う。
そして陽はジュエリーチェンジをした。

「秀。バトンタッチしてきた」

秀はコクリとうなずく。

「……こうやって戦うの、久々」
「そうだな」

陽はかすかに笑みをみせた。





――どうしたら……?





桃奈と有紀ゆうきは、叶氣を手当てしながらテレパシーをしていた。




どうしたらいいんですか?




姫様プリンセスを助けたい。





そして、日向くんたちを助けたい。




どうしたら……?




「桃奈ちゃん…有紀くん……」


叶氣は一つのパワージュエルを見つめながら言う。

「何でしょうか? 姫様プリンセス

桃奈が叶氣の顔を覗き込む。桃奈の手も有紀の手も止まる。




「ほかの人のパワージュエルでも、変身はできないの?」




「えっ」


それは、驚きの発言だった。空上姉弟が同時に言う。そして顔を見合わせる。

「……それは、わかりませんわ」
「やったこと無いです」
「わからないけど……」

叶氣が渡したのは、ルビーとサファイヤのパワージュエルだった。

「やってみますか? 姉さん」
「――やりましょう!!」

パワージュエルを持って、桃奈と有紀が立ち上がる。



「秘められしパワージュエル!! 私(ボク)たちの前に目覚めなさい!」




桃奈ちゃんは赤い光、有紀くんは青い光を放つ。



「ジュエリーチェンジ! シャイニングローズルビー!!」


「ジュエリーチェンジ! シャイニングネモフィラサファイヤ!!」




姫様プリンセスのパワージュエルで、へ、変身した?!


                                             つづく



⇒To Be Continued...

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