これCry Lovers 第8楽章 母からの試練 | |
作者: なぁび 2009年08月16日(日) 00時37分45秒公開 ID:sw0xlSukK4E | |
*おまけー。 ロックフェスティバルに出ることになった5人。その後は、瑠姫の作ったケーキで瑠姫他四つ子もそろってケーキを食べた。 「瑠姫姉ってケーキ作るの上手いよね〜」 ほっぺにクリームをつけながら、緋月が言った。 「瑠姫は昔から器用だよねー。飲み込みが早いっていうか」 「お菓子作りが好きになったのはハルがいたからだよ」 「え? 僕?」 こちらもクリームをつけながら遥がきょとんした顔で見つめる。 「あんたが甘いもの大好きで、買ってたら食費が半端ないし、砂糖だってあんまり食べると体に悪いんだから、頑張って調整してるのよ」 さすがは姉、と言ったところである。 「さすがですよね。前にバレンタインでもらって生チョコ、おいしかったです」 「俺も俺も。料理も上手いし、文句無し、だよね!」 「あたしお菓子とか作れないからうらやましいよ」 「姉ちゃんといえば料理しかないしな」 みんなが口々に褒めると、瑠姫は頬を朱色に染めながら俯いた。 「あ、ねぇねぇ! どうせみんなで集まったんだし、ゲームしようよ!」 「ゲーム? どんな?」 急に遥が提案したゲームは――――何とも斬新なゲームだった。 それから沈黙の争いが始まる。 * * * で。 「はいー、最後まで残ってた実晴の負けー!」 結局負けたのは実晴。 「…ていうかなんで早食いなんですか…?」 遥の提案したゲーム。それは。 ルールは簡単。 ケーキを早く食べ終えれば勝ち。最後まで残ってたら負け。 負けた人はみんなから出される指令に従うこと。…たったこれだけの、簡単なルールだった。 「…もういい…で、みなさん、指令をどうぞ」 その瞬間、実晴以外がにやりと笑った。 数分後、そこにはメイド服を着ている実晴くんがいましたとさ。 「なんで…メイド服…?」 「だっていっぺん女装させてみたかったんだもん!」 「足とかすらっとしてて綺麗だし、…むしろめちゃ似合ってるよ?」 「一瞬女の子かと思いましたよ」 「わ、そんじょそこらの女子より可愛いって!」 「わ〜実晴くん似合うよ〜」 「…こんなに似合う男子見たことねぇや」 そして実晴のメイド服は、母が撮った写真を(母は神出鬼没)実晴の姉に送ったとか送らなかったとか。 …どんまい! みっちゃん!(実晴) |
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