鬼ごっこ@
作者: ☆ソラ☆   2009年08月05日(水) 19時31分06秒公開   ID:Bd9jGYOzvN6
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・・・@・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


カナリアかスズメか・・・


どちらかはわからないが鳥の鳴き声が耳に入る


でも見える世界は暗闇


後頭部には草の感触がチクチクする


私は寝ているのだろうか?


自分で疑問系のするなんておかしいかな??


顔にはふんわりした感じがあるから


多分タオルでも顔にかけてるんだろう・・・


頬に当たる優しい風


ああ・・・


気持ち良い・・・・・


このまま眠っていたい・・・・


このまま・・・・・・・・
















チュン♪チュン♪






















・・・・このまま???




















バッ!!!


私は顔にかけてあるタオルを振り払う


手も使わず飛ぶように立った


「やばい・・・!」


私は急いで建物の中に入る


建物に入る








・・・入る????








「しまった・・・。」


私は急ぎすぎて窓から飛んで入ったことに気づく


おかげで注目の的


みんな「莉羅《りら》・・・。」



私はその場をなんとかして乗り切った


メチャクチャ恥ずかしかったけど・・・







先生「え〜だから・・・。」


授業が進む


一つも聞かないし


一つもノートに書き留めない


考えるのはあの人のことだけ・・・







『莉羅!!』






いつも読んでくれた自分の名前・・・








先生「莉羅、この問題やってみろ。」


莉羅「・・・・。」


ぼーっ・・・


先生「おい!莉羅!」


莉羅「は・・・はい!!」


やばい・・・授業聞いてないよ〜







スッ・・・







私の机の中に伸びている手


その手には紙が握られていた


ん・・・?


私はその紙を取り


先生にばれない様に開く


先生「ん?答えはなんだ?時間あげただろ?」


莉羅「あ、はい。167です。」


先生「!・・・よろしい。」


私は静かに席に座る


すると後ろの席から


佑《ゆう》「俺のおかげだな・・・。(ボソッ)」


佑はニヤニヤ笑う


うっ・・・



むかつく・・・・!


でもホントのこと



今の問題が答えられたのはこいつのおかげ


佑はいつもふざけているが頭はいい


私にいつも仮を作らせてパシるのがこいつ



むかつく・・・・・・!!




⇒To Be Continued...

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