見習い勇者セカンドストーリー〜エピソード15〜
作者: 真佐人   2009年08月01日(土) 21時44分02秒公開   ID:YynBrr2ofCI
さてさて前回、リュート達は白髪の魔法使い=マイに出会い
修行する事になったのでした、そしてマイの作り出した魔法空間にいたのは


「ふ、俺が相手してやるにょろ」


「オ〜ッホッホッホ、行きますわよ」


「キャハwやっつけちゃいますぅ〜」


そう、いたのはリュート達なのでした
ただし、かなり性格がいっちゃってますけどね?


「とりあえずこいつらと戦えばいいって事だよな?」


「そう見たいね?自分の姿を見てると鳥肌たつけど・・・やるわ」


「私だって鳥肌たってますよ・・・でも何とかやってみます」


確かに、自分と丸っきり別の性格を持った自分を見るのって
おぞましいというか恐ろしいですもんね〜


「ふ、行くにょろ!流星斬!」


「オ〜ッホッホッホ!行くわ!エレメンタルファイヤー!」


「キャハw正拳突き〜」


偽者達は、本物と同じ技を使って攻撃してきました
さあ、どうするのでしょうね?


「どうするって、同じ技で戦ってやる!流星斬!」


「私だって、エレメンタルファイヤー!本物の力、見せてやるわよ!」


「武の心はそんな性格ではいけません!正拳突き!」

こうして、本物と偽者の戦いが始まったのでした
その頃、マイはと言うと


「出てきなさい、そこにいるのは解かっています」


マイがそう言うと、出てきたのは
お間抜け獣人ことレーター君でした


「お間抜けじゃあない!」

「貴方・・・ここに何の用?見た所、普通の一般人じゃないですね?」


あの〜上半身が獣のレーター君を一般人と呼べるのでしょうか?


「俺は勇者の末裔を探しているのだ、婆になんか相手にしない」


今、何気に酷い事言いましたよね?


「今言ったのは、この口ですか?」


そう言った瞬間、レーターの口は未知なる力によって塞がれました


「む、むむ!」


「ここは、私が相手をしてあげるわ、かかってきなさい」


そう言って杖を構えました



「ぐは・・・何とか話せたな、どういう訳かは判らないが相手してやるぞ!」


こうして、マイとレーターの戦いが始まったのでした
一方リュート達はと言うと


「く、なかなかやるな・・・」


「そのようね?さすがに自分が相手だと、やりずらいわ」


「確かにそうですね?」


リュート達と偽リュート達の戦いが始まって
二時間以上が経過しました


「フ、そんな腕では俺たちは倒せないにょろ」


「オ〜ッホッホ!どうやら私達の方が強いみたいね?」


「キャハw弱い弱いw」


なんか性格が違うだけじゃなくて、むかつく事をさらりと言ってしまうようですね?あ、ほらリュート達なんだか怒ってますし


「もう手加減しないで、本気で相手してやる!」


そう言ってリュートは剣を構えて、斬りかかりました


「食らえ!流星斬十文字斬り!(りゅうせいざんじゅうもんじぎり)」


「な、何!?にょろ〜・・・」

説明流星斬十文字斬りとは?
リュートの技、流星斬の斬り方を変えて、十字にクロスされた剣技である
偽物のリュートは、十字に斬られて消滅したのでした


「やったわねwリュート」


「リュートさん凄いです」


「油断するな、まだ敵は残っているぞ」


「そうね、なら私も、風の力によって悪を滅ぼさん!旋風鳳仙花!(せんぷうほうせんか)」

「え?この力・・・ま、負けたわよ・・・」


説明旋風鳳仙花とは?
言霊が必要な術で風の力を使って、カマイタチを無数に作り出し相手にあびせる術である、偽者のマゼンタは、それを食らって消滅しました


「残りは私の偽者ですね?」


「キャハw先手必勝!とりゃあ!」


偽者のククルは、ククルに向かって拳を無数に繰り出してきました


「当たりません、その技は見切りました、こっちから反撃します」


ククルは、そう言って構えるとこう言いました


「必殺必中!竜巻連打翔!(たつまきれんだしょう)」


説明、竜巻連打翔とは?
相手の回りを回転しながら、蹴りを繰り出して風を作り出して相手を吹っ飛ばす拳技、偽者のククルは、その技をまともに受けて消滅したのでした


「勝ったな」


「そうね?」


「とりあえず勝ったのはいいんですけど、このあとどうします?」


「そうだな・・・まだ連絡がないからな?修行してるか」


「そうね、いくら自分自身に勝ったとしても、魔王を倒せるかどうか判らないしね?」


「私も強くなる為に、修行します」


リュート達は、どうやら修行する事にしたみたいですね?
一方その頃、マイはと言うと


「何だと〜!この力、化け物か〜〜・・・」


そう言ってレーターは、消滅したのでした
それにしても、やられるの早いですね〜


「ちょっと時間がかかってしまいましたね?さてと・・・」


マイは、こう言いました


「時間です、お戻りください」

そう言った途端、リュート達が現れたのでした


「修行は出来ましたか?」


「まあ、何とか・・・」


「そうね、とりあえず強くなったのを感じるわ」


「私もそう思います」


「ならば、最初に言ったとおり、私の魔法で魔王のいる場所まで案内しましょう
魔王を倒してくるのですよ・・ハア!」


え、いきなりですか?
マイの魔法でリュート達は、魔王のいる場所と思われる所へワープさせられたのでした


「頑張って下さいね、私では魔王に勝てなさそうでしたから貴方達が勝つ事を期待してますよ・・・」


マイは、そう呟いていたのでした
こうして、リュート達の最後の戦いが始まろうとしていたのでした・・・


〜最終幕〜

さてさて前回、マイの魔法により、魔王の居場所までワープしたのでした
これってラッキーですよね〜?今までの旅は一体なんだったのでしょうかね?


「まあ、いいじゃないか、それよりここに魔王がいるのか」


「そう見たいね、魔王と言うからには、凄い所にいると思ってたけど・・・」


「なんかぼろっちいですね・・・」

そうなのでした、今リュート達がいる場所は
ぼろぼろのお城の中なのでした、ちなみに暗黒城って言うらしいです


「本当にこんな場所にいるのか?なんかいなそうに見えるけどな・・・」


そうですよね〜こ〜んなぼろっちい場所にいたとなっては魔王と呼べませんよね〜普通は


「あら?貴方達なんでここにいるの〜?どうやって?」


奥の部屋からやって来たのは、ナナでした
リュート達の出現により驚いています、まあ当然ですね


「ナナがここにいるって事は、魔王も近くにいるようね?」


「そのようですね」


確かに、ナナは魔王の部下ですからね〜近くに魔王がいるかも知れません


「ここは通して貰う」


「いいよ〜w別に」


は?あの〜いいんですか?普通は戦って通すものだと思っていたんですけど?
ほら、リュート達ぽかーんとしてますよ?


「あの〜いいの?」


「うん、だって私は魔王の部下といっても、勝手にやってるだけだからね?魔王を倒すんだったら全力で相手する事ね?じゃねw」


そう言って、ナナはパッと消えました
結局ナナは謎の人でしたね〜


「・・・と、とにかく魔王の居場所を探すぞ!」


「お〜」


リュート達は、暗黒城の中を探索しました
そして、数十分後案外見つかるもんですね〜


「見つけたぞ!魔王!」


「覚悟しなさい!」


「人々を恐怖に落とし得る悪しき者成敗です!」


「な、お前ら・・・ちょっと待て」


どうやらいきなりの訪問に魔王は驚いてますね?
まあそれも当然かと思います


「は〜っはっは!よくここまでこれたな?しかし我はやられる訳にはいかないのだよ!」


そう言っていきなり大型の剣を構えました


「いくぞ!魔王!」


そう言ってリュート達を構えて攻撃を開始しました
こうして、リュート達のラストバトルが始まったのでした
あの〜ところで、三対一は正義者としてはどうかと・・・


「行くぞ!流星斬!二段斬り!」


「甘いわ!」

魔王は軽くリュートの剣をなぎ払いました
さすが魔王ですね?どうやら簡単には勝たせてくれないですよ?


「これでも喰らいなさい!エターナルファイヤー!」


「その程度の魔法は効かん!マジックシールド!」


魔王は、魔法の壁を作り出し、マゼンタのエターナルファイヤーを反射させました
マゼンタの放った魔法は、マゼンタに降り注ぎます、あの〜逃げた方がいいですよ?


「解ってるわよ!」

マゼンタはぎりぎり避けたつもりだったのですが、少しこげました


「私も行きます!竜巻連打翔!」


「格闘技など我には無意味!ハア!」


魔王は、残像を使ってククルの無数の蹴りを避けました


「魔王・・・やります・・・」


「そうだな、でも俺達は負ける訳には行かないんだ!」


「そうよ!」


「まだまだだな、ここで終わらせてやろう!ダークエンパイアブレード」


魔王は、闇光する魔剣を作り出しました


「食らえ!」


そして、リュート達に向かって剣を振り下ろしました
おや〜?これでリュート達の旅はジ・エンドですかね〜?


「そんな訳あるか!何かないか・・・そうだ!これにかけてみよう!」


リュートは、何かを取り出しました
それは、以前ゲットしたマイクでした


「行くぜ!ラァーーーーーイ!」


なんか聞いた事あるような台詞言ってますが、それはおいといてマイクから発せられた音波が魔王を直撃しました


「ぐ、何だ!この不快な音は!やめろ〜!!」


「隙あり!これでも食らえ!祖父直伝!流星胡蝶乱舞剣!(りゅうせいこちょうらんぶけん)」


リュートの攻撃が見事にクリティカルヒットしました


「グハアアア、お、同じ技だと・・・グ・・・」


魔王は、ヨレヨレになってますね?こうなれば倒れるのも時間の問題でしょう


「とどめよ!シューティングスター!」


魔王が傷ついたので、マジックシールドが発動せず
マゼンタの魔法は、命中したのでした


「ふ、再び我の負けか・・・いや!我の野望達するまではやられん、やられんぞおお!」


そう言って、消滅したのでした


「や、やったぜ!」


「そうですね?でも・・・何か気になります」


「そうね?倒したのはいいけど・・・気になるわ・・・」


リュート達は、そう思っていました
こうして、魔王は滅ぼされ、魔物も消滅してリュート達魔王を倒した者達として、英雄と呼ばれる事になったのでした
リュート達は決めましたもし、再び魔王が現れたら、自分たちじゃ駄目なら子孫か後継者に托そうとそう決意したのでした・・・


「魔王やられちゃったの?あ〜あ、つまんない〜さてと・・・これからどうしよっかな?」


結局ナナは何者だったのか?それはいまだに不明のままなのでした・・・



〜終〜
■作者からのメッセージ
見習い勇者セカンド完結です〜いや〜長かった長かった。
ハーツザハーツを投稿するか、もしくは新しいのを投稿するかは今は不明です。

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