暗転日常06
作者: 零   2009年07月22日(水) 15時45分07秒公開   ID:NqbpUpPD62U
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 ガンッ!




 セラが山の様に取ったケーキをこっそり摘んでいたユイの額に、何かが激突した。



 「・・・〜〜っ」


 「ユ、ユイッ?しっかりしろーっ!」


 
 セラがわたわたするが、当の本人は痛さに声も出せず、涙目。


 しかしいつまでもそうしている訳にはいかないので昨日作った軟膏を額にさっさと塗り、
 
 目に溜まっている涙をぐいっと拭いた。


 そして――


 デンソージオ歯呪い


 素早く杖を振り、目の前の相手に呪いをかけようとする。


 ビュッと閃光が走った。



 だが、間一髪で相手は避けた模様。


 

 「ちっ・・・」


 「君、3年生で歯呪いを使えるなんて凄いね!!」



 思わず舌打ちをしたユイにキラキラと目を輝かせながら近寄る少年。

 くしゃくしゃの黒髪に眼鏡、ハシバミ色の瞳。


 「ポッター・・・?」


 「いやー流石レイブンクロー!」


 ユイの言葉は聞こえていないらしく、ハッハッハッと笑うジェームズ。




 ・・・・・・厄介そうな奴。


 ユイは本能的にそう悟った。





 
■作者からのメッセージ
暗転は書きやすいです^^

仕掛け人をもっと出したい・・・

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