危険な香りのSweet heart☆ 〜甘いの意味にご用心!〜 | |
作者: なぁび 2009年07月14日(火) 22時08分13秒公開 ID:te6yfYFg2XA | |
甘いもの。女の子なら、きっと大好きだよね? 私は草柳 叶氣。女の子。甘いものは好きです♪ 今私がいるのは、生徒会室。私、生徒会長なんだ。 「叶氣、ただいま。ちゃんと、議事録、担当の先生に出してきたからな」 「あ、おかえり〜陽。お疲れ様」 今、帰って来たのは、日向 陽。私の、彼氏です。 そういえば。前に、なんの脈絡もなしに、陽に 『お前、なんか欲しいものあるか?』 って聞かれたなぁ。あれ、なんだったんだろう?私、特に何もしてないんだけど…? とりあえず私はその時甘いものが食べたかったから 『甘いものがいいな!』 って答えたけど。あれ以来、陽は何も。聞くだけ聞いて、何をくれるわけでもないし、してくれるわけでもないし…。本当、なんだったのかな? …って、まぁあれは2週間くらい前になるから陽も忘れたのかな?それはそれで悲しいけど…。 「――――…き?…かな、き?…叶氣?」 「…っわ、陽?な、何?」 いきなり陽に名前を呼ばれてちょっとびっくり。私がぼーっとしてただけなんだけど。 「叶氣さぁ、前に俺が欲しいものないか、って聞いた時、甘いものが欲しいって答えたよな?」 え?いきなりその話題? 「え、うん…言ったよ?」 声上ずってないかな?そのことちょうど考えてたから…。 「叶氣、毎日頑張ってるし、て、わけで俺からご褒美だ!喜んで受け取れ♪」 「ご、ほーび?何くれるの?」 なーんか陽ってばやけに嬉しそうな気が。 でも、ご褒美かぁ。なんだろ、嬉しい♪ 「それは叶氣の好きなものに決まってんだろ?この前俺が聞いたじゃん」 て、ことは甘いものですか? なんて、呑気に思ってたら、わわ、ここ、生徒会室だよー?! 「よ、陽…ここ、生徒会室なんだけど…?」 「え?だから何?」 えーと…何されてるかといいますと、簡潔に言えば私、草柳 叶氣はこの日向 陽に抱っこされているのであります…。 しかも、顔、近い…。 「甘いものくれるんじゃなかったの?」 私がそう言うと 「甘いもの?…だから、お前は甘いのが好きなんだろ?」 …意味がちが―――っっう!私が言ったのは、味覚的に甘いということであり、決してこのようなことを言っているのではないのです! 「叶氣…超可愛い♪」 「あ、陽…て、ば…」 冷静に考えれば分かることでした…だって陽、特に何か入ってるらしき袋とか包みとか持ってなかったから…きっとこうなるのかなーぐらいは予想がついたかもしれないのにね、自分…。 「立ってるの疲れた。こっちおいで」 「あ、ぅー…」 私はその後、断れずに…ていうか断る理由もないし、陽のされるがままになってました…。 「好きだよ、叶氣…」 妙に響きを持った陽のその声は、しっかりと私の心にも響いて、深く、深く、私はあなたに堕ちていく。 最後に交わした長くて甘いキスは、きっと私たちが一緒にいる時間を示していたのかもしれないね…。 これからの毎日は、きっとあなたでいっぱいになっていく。 上手くいかない時だって、嫌なことがあった時だって、たとえ、どんな不幸が私たちに降りかかったとしても。 二人の絆は最強☆最高☆そしてForeverだから!! |
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