PAST OF LOVE 1 〜不幸の源〜
作者: 香奈   2009年06月22日(月) 20時18分54秒公開   ID:Bd9jGYOzvN6

ーどうして?

   なんで?
    
  出会ってしまったの?

   こんなこと

     望んだ覚えは・・・

          
























ー望んだ覚えはないのに・・・−



(プロローグ)↑




佐子「はぁ・・・・。」


ため息をついた少女の名前は 有沢 佐子(ありさわ さこ)


彼女には不幸が続きすぎていた


テストの点数は悪く


友達には裏切られる


そして何より・・・


親がいない


その問題より佐子には10歳前の記憶がない


そして親の記憶がない


だから親は10歳以下の時にいなくなったことになる


佐子は拾われた


とても優しい女性


姉のような年の差だが


母親のような存在


不幸の花畑に


たった一つだけ咲いている光る花のようだ


その女性の名前は 有沢 佑子(ありさわ ゆうこ)


佐子の苗字は佑子から取っている


佐子「ただいまぁ・・・。」


佐子は学校帰りのようだ


佑子「あ、おかえり佐子!」


佑子はいつでも優しく迎えてくれる


『佐子』という名前は佑子がつけてくれた


右と左で力を合わせよう


そういう意味でつけられた


この名前には『二人で一つ』という響きがある


だから佐子は自分の名前が好きだった


佐子「佑子さん・・・。」


佑子「ごふっっ・・・!!」


佑子が洗面台で異様な咳をしている


佑子「ん・・・あ!ごめんね・・・なぁに?」


佑子は明るく聞いてくる


佐子「あのさ!今日掃除機私やるよ!!」


佑子は胸の前で手を振る


佑子「いいよ〜!そんなそんな!私がやるわよ〜!」


佐子「いいの!!誕生日くらいゆっくりして!」


今日は佑子の誕生日だった


でも手伝う理由はそれだけじゃなかった


佐子「私やる!はい!決まり!」


佑子は体が弱かった


佐子はつい最近知った


あの時は助けられたから


次は助ける番だと佐子は考えていた


佐子は洗濯物を干しに行った


その時だった・・・


ドサッ・・・


佐子「佑子さ・・・?


佑子は倒れた


佐子「佑子さん!!」


佐子は駆けつけた


しかしいくら走ろうと佑子の元へたどり着くことができない


佐子(すぐそこなのに!!)


佐子はいつのまにか白い霧の中にいた


佐子「ここは・・・?」

























■作者からのメッセージ
この後
色々あって過去に行きます!(オイ・・・)


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