見習い勇者〜エピソード4〜
作者: 真佐人   2009年06月09日(火) 13時28分18秒公開   ID:YynBrr2ofCI
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「魔王覚悟〜!」


勇者達は、元気いっぱいにお城に向かうのでした
一方その頃魔王は何をしているのでしょうね?


「魔王様〜」



悪魔が魔王に何かを伝えにやって来ました


「ん・・・何の用だ?」


魔王は、椅子に座ってポーズを付けながら
悪魔に言うのでした
カッコつけてますね〜?w


「間もなくこの城に勇者達がやって来ます!
肉眼で見えました!いかがなさいましょうか?魔王様」


「勇者達がここにやってくるか・・・
もちろん、我を倒しに来たのは解っている
だから我は全力で勇者達に立ち向かうだけだ
ところで・・・今、勇者達は何をしておる」


「はい、申し上げますと・・・寝ています」


「は?」


魔王は驚きました
まあ、当然ですよね〜?
勇者達は崖を上って疲れたらしく、すやすやと眠りについているのですからね?


「なら好機じゃないか!さっさと退治しに行って参れ!」


「しかし、武器といえそうな物が一つも無いんですよ?
どうやって戦えばいいのですか?」


「む・・・ならしょうがない、我も出向く
それでいいだろ!」


「りょ、了解です〜では行って参ります!」


こうして、魔王と悪魔は、勇者達の所に向かうのでした
見習い勇者のラストバトルが、始まりを告げるのでした
さてさて、勇者達は、遂に魔王がいると思われる城がある場所にたどり着きました
おや?城の方面から何かやって来る見たいですよ?


「魔王様、奴らが勇者達です!」


「うむ」


やって来る者は、悪魔と魔王でした、さあどうする?


「なあ、一つ聞きたいのだが?」



「なんですか?魔王様?」


魔王は、言いました
一体何を聞くのでしょうね?


「こいつら、本当に勇者達か?思いっきり寝てるんだが?」


そうなのでした、魔王がそう言うのも無理がありませんね〜?
だって勇者達ったら爆睡しているから、そう言ったんですよね〜?


「確かに・・・、でも間違い無く勇者達です、だって・・・これ見てくださいませ」


悪魔は、勇者の事を指差しました


「この格好見て下さいよ?勇者って書いてありますよ?」


「む?確かにそうだな」


確かにそうなのでした、勇者の胸の所に勇者って書かれてあるのでした
はっきり言ってかなりおかしいです♪


「よし、先制攻撃を開始する」


魔王は、勇者に攻撃しました


「うーん」


勇者は、寝返りをして魔王に攻撃したのでした
魔王ったら、避け切れなくてもろに食らったみたいですね?


「だ、大丈夫ですか?魔王様」


「何とかな・・・でもな・・・
とっとと起きろ!」


魔王は、蹴り倒して勇者を起こしたのでした
随分と乱暴な起こし方ですね〜


「いって〜・・・ん?誰だお前・・・」


「勇者様どうしたんですか・・・」


「ん〜?まだ眠いです〜・・・」


「ようやく目を覚ましたようだな?我は魔王
勇者よ、お前を滅ぼしにこちらからやってきたのだ!」


魔王はそう言いました。目を覚ましたじゃなくて
無理矢理起こしたくせに、何を言ってるんでしょうね〜?


「魔王?本当に魔王か?」


「確かに〜、本当に魔王だったら、凄い事が出来る筈です〜」


「な、何だ?凄い事とは?」


魔王がそう言うと、僧侶は満面の笑みを浮かべてこう言いました



「そうですね〜?例えば、目からビームとか出て
瞬間移動できるとか、超能力とか使えるとか〜」


「んなもん出来るかああ!」


確かに普通の人間では、絶対に出来ない特技ですよね〜
でも出来たら化け物?って感じがしますよwはいw


「さっきから聞いてれば、魔王様を馬鹿にして・・・許さん!」


悪魔は怒って、勇者達に攻撃してきました



「いきなり攻撃かよ・・・でも!やってやるぜ!
流星斬!」


勇者は、素早く剣を抜いて、切りかかりました
悪魔は真っ二つに切り裂かれ、消滅しました
はっきり言って・・・かなり弱いですw


「このままでは終わらんぞ〜〜〜!ぐはああああ!」



いや、終わってますよ?ばっちし


「我一人となったか・・だが、我は負けん
我は魔王なのだからな・・・ふははは」


魔王はそう言っています
勇者達は、どうしようか迷ってますね?


「なあどうする?こいつ・・・本当に魔王か?」


「う〜ん・・・どうだろ?もしかして魔王になりきってる唯の変人かも知れないし?」


それは言いすぎだと思いますけど?


「我を唯の変人だと・・・?許さん!はああああ!」


魔王は力を溜めました、その場は暗くなり
稲光が発生して、いかにもラスボス?っていう雰囲気を出しているのでした


「我を怒らせたからには・・・生きては帰さんぞ!
いでよ!ダークエンパイアブレード!」


魔王がそう言うと、何も無い空間から一本の黒光りする
怪しい長剣が出現したのでした


「もしかして・・・本当に魔王?」


「見たいですね・・・」


「魔王と解ったら、倒しましょう!勇者様!」


「ああ・・・そうだな!」


勇者達は、戦闘態勢に入りました
魔王は、それを見てこう言いました


「お前達の腕は水晶球で見ていた、どうだ?我に従わないか?
従ったら世界の半分をお前にくれてやろう・・・」


なんかどっかで聞いた事のあるような台詞を、魔王が言いました
勇者達はどうするのかな?


「んなもん・・・断るに決まってるだろ!」



「そうです!私達は貴方を倒す為に旅をしていたんですから!」


「二度と復活出来ないように、倒しちゃいます!」



「それが貴様らの答えか・・・なら、死ね!」



魔王は、勇者に向かって切りかかってきました
勇者は剣で防戦しました



「何の!このくらいでくたばる俺でも無い!」


「威勢だけは良いな?だが何所まで持つかな?
はああああああ!」



魔王は、力を入れました、剣圧で周りの草花とかが吹き飛んで
辺りは砂地と化しているのでした、はっきり言って凄い事になってます


「勇者様、加勢します!エターナルアクアブルー!」


「効かぬわ!」


魔法使いの魔法攻撃を片手で、消滅させました
魔法使いもはっきり言って驚いてます


「な・・・私の魔法が・・・片手で・・・」


「なら!これならどう!クロスハリケーンアッパー!」


僧侶は、拳に力を込めて殴りかかりました


「どうした・・・その程度なのか?」


「え・・・嘘でしょ!?」


僧侶は驚きました、それは何故かですって?それはですね
魔王は防御も一切しないで、喰らったのにノーダメージだったからなんですよ〜


「勇者達の力はこの程度なのか?」


「何を馬鹿な!俺にはな?秘奥技があるんだ!」


「は?」


魔王はそれを聞いて驚きました、私も驚いてますよ〜?
いつの間にそんな奥技を身に着けていたんですか?


「これは祖父・・つまり先代の勇者から教わった奥技!
今、お前に喰らわせてやる!喰らえ!必殺!」


「な・・・なんだと!待て・・・」


「もう遅い!秘技!流星胡蝶乱舞剣!(りゅうせいこちょうらんぶけん)」


勇者は、回転しながら無数に魔王に向かって切りかかりました
魔王は防ごうとしましたが、勇者の圧倒的なスピードで避けきれず
全て命中したのでした


「ぐはああ!まだだ・・・」


「これで最後よ!光の力、疚(やま)しき悪を打ち滅ぼしたまえ!シャイニングスター!」


魔法使いの呪文が綺麗に決まって、魔王は叫びながら消えていくのでした


「ぐ・・・ぐはああああ!またいつの日か!復活してやる・・・」


そう言って魔王は消滅したのでした


「また何度でも倒してやる・・・
これで世界に平和が訪れたな!」


「はい!やりました!魔王を倒しました!」


「これで皆さん安心して暮らせます〜w」


「ああ、そうだなw」


こうして、勇者達は見事魔王を倒したのでした
魔王が消えた事により、悪魔や魔物達が消滅して
世界に平和が訪れたのでした・・・
その後、勇者達はどうなったのかというと・・・


「なあ!なんでこんな修行しなくちゃいけないんだよ!親父!」


勇者は自分の家に戻り、魔王を倒したって知らせたけど
何故か父親に「日々の鍛錬がお前を強くするのだ!」と言って
結局毎日修行をさせられているのでした、はっきり言ってかわいそうですw


「そう思うんなら助けろよ・・・」


一方、魔法使いと僧侶はと言うと・・・


「は〜いwここはこうやってやります〜wはあ!」


僧侶は、教会に戻りシスターとかに護身術よwと言って
武道を習わせているのでした。魔法使いはそれで怪我した者の手当てをしているのでした


「これじゃ・・・私が僧侶みたいなものね・・・」



魔法使いはそう呟いているのでした
こうして、見習い勇者の旅は、終わりを告げたのでした・・・



〜END〜





⇒To Be Continued...

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