アナザーワールド　プロローグ〜宮田　真紘の場合〜

作者： Ｌｅａｖｅｓ   2009年05月16日(土) 03時37分58秒公開   ID：/dxzQ0Wmf36

【PAGE 2/2】 [1] [2] 　真紘は家に帰ってくるなり、『ただいま』も言わず(といっても両親は仕事でいないのだが)速攻で自分の部屋がある２階へと上がる。 　部屋に入るとカバンをベッドの上に放り投げ、パソコンの電源を入れる。 　パソコンが完全に起動すると、デスクトップ上の『アナザーワールド』をダブルクリックする。 　そしてＩＤとパスワードを入力し、画面はアバター選択画面へと移り変わる。 　「アナザーワールド」――…物語のいちばん最初に置いたように、日本一のユーザー数を獲得した、3年前RS社が公開した大型MMORPG。 　真紘は、ついこの間クラスの友達にここを教えてもらったばかりだ。パソコンには無関心だった真紘だったが、一度行ってみると、たしかに面白かった。 　さすが、日本一のユーザー数を獲得しただけある。 　それから真紘はどっぷりとハマり込んでいった。 　アバター選択画面に映ったのは、背中から大きな翼を生やした、ロングウェービーの天使だった。 　真紘は初めて日が浅いため、このキャラしか持っていなかった。 　天使のアバターを選択すると、真紘はパソコンの横に置いてあったバーチャルめがね――ＲＰＥを装着した。 　(確かこの子は天使、光魔道師…) 　目の前に、定例文が映し出される。 　”ようこそ、ナギ” 　これはまだまだ序章《プロローグ》に過ぎない――…。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あとは全てのピースがそろって 　　　　　　 完成するのみ――…。

■作者からのメッセージ Ｌｅａｖｅｓメンバーの１人、月沢と申します。 掲示板にて行っているリレ小の、これは個人パートです。 イラストは携帯で撮ったものなのでなんか暗いです。ご了承下さい。 ちなみに私はここで投稿しているなぁびです。掲示板では月沢なのです。 「アナザーワールド」よろしくお願いします。

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