意地っ張り子猫シッターさん★Ver5
作者: なぁび   2009年05月17日(日) 21時42分18秒公開   ID:1s42KjqybyM
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 放課後。やっと?でもないが自由になれる時間。
 教室には、俺以外誰もいない。俺はここで生徒会の雑事。じゃあ生徒会でやれよ!って話だが、どうせここはアイドルが集まる学校、庶民は俺ぐらいなもんだし、集まるやつもいないだろう。
 だから、俺1人のために生徒会室の鍵借りるのもめんどくさいし。
 風が、カーテンを揺らす。梅雨に入る前の、さわやかな空気が俺を包む。
 なんて気持ちいいんだろう。これだけでも癒されるって、俺は最近どんだけアブノーマルな日常を過ごしてんだろ…。
 だからついついうとうと…ね、む…。
 「ん…」
 寝てる時って、いちばん幸せだと思う。だって、寝てる時は何も考えずに済むだろ?嫌なことも…。






 そんな俺に、この教室に誰かが入ってきたのに気付くはずがなく…。
 「せんぱー…おとと!」
 やすやすと敵の侵入を許してしまったのだった。
 「先輩、お疲れかな?…寝顔も可愛いけど」
 もうお気づきだろうが、こいつはである。今の俺の最大の敵といっても過言ではない。
 そいつは、俺の寝顔をじーっと見つめていた。そして、ふいに、
 「あー!やっぱり我慢できないっ!!」
 言い終えるか終えないうちに、月は俺の背後から思いっきり抱きついてきた。
 その時幸せな夢を見たいた俺だが…なんだか急に締め付けられたような気がして目が覚めた。
 起きてもその感覚がするような気がして、振り向いてみたら…?
 「あ、先輩、起しちゃいましたか?」
 「…え?」
 なんとなくわかってはいたが…







 俺の、幸せな夢を邪魔しやがって!!








 「あ、せ、先輩?!」
 こうなったら逃げるしか思いつかねぇ!できれば、こいつのいない世界に!
 「先輩なんで逃げるんですか?」
 「自分で考えやがれ!!」
 「先輩それ答えになってないですよ〜!」
 「充分すぎるほどまっとうな答えだよ!」
 「そんな先輩も可愛いですよ♪」





 お願いだから、俺の平和な日常を…返してくれ!!




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 夏姫さんリクエスト 空上兄弟
 「君臨!オレら生徒会!!」昔の落書きを引っ張り出してみる件

⇒To Be Continued...

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