ジュエルプリンセス 第24話 決戦と消滅
作者: 夏姫 みの   2009年05月12日(火) 18時50分38秒公開   ID:yFJt.EYgtqA
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後ろに天使の羽みたいなのがついていて、レオタードみたいなふわふわっとした白い衣装。そして、青白く光る、ムーンストーンのペンダントみたいなのがある。


「すごい……」


由梨は言った。


「うっ……まぶしい……」




私は、その天使のような羽で羽ばたき、哀瑠に近づく。そしてこう言う。





「貴方が弱いのは光―。そして、何を悲しんでるの? 何が原因なの? どうしてこんなことになったの?」


哀瑠は叶氣の顔をただじっと見つめていた。


「いつも孤独で寂しかったの? だったら、周りにたくさん人がいるじゃない……。由梨ちゃんや、貴方の周りにいる生徒たち―……」


私は目を閉じて言う。


「や、やめろ! それ以上言うな!!」


「うっ……たす……けて……」


かすかにだが、正気の哀瑠の声がした。


「本当は、貴方はすごい……優しい女の人だったんでしょう? でも……

あまりにも綺麗過ぎて、皆近寄らなかったんだよね……。さぞ、つらかったでしょう……?」



私は優しく、囁くように言う。

気がつくと、哀瑠は泣いていた。







「貴方の闇は……孤独に包まれた寂しい闇―」


この言葉だけはまるで、有理ちゃんと言っている感じがした。




その言葉に、皆は圧倒された。誰一人すら、言葉なんて出なかった。


「……貴方の闇を晴らします……




ムーンフラッシュ!!






私がそう言ったとき、光は哀瑠の方に飛んでいった。


「っ! まぶしいですわ!!」


「すげーっ……」







⇒To Be Continued...

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