改訂版シンデレラ
作者: 真佐人   2009年05月12日(火) 14時01分26秒公開   ID:YynBrr2ofCI
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昔、昔、ある所にシンデレラと言う女性がいました

「おい・・・誰が女性だ・・・!僕は男だよ!!」

おっと失礼、両親にお前の名前はう〜ん?そうだなあ〜シンデレラに決定ね♪と親から聞いた時
彼は物凄く青ざめたのでありました
それ以来、シンデレラと呼ばれた男の子は、周りからも馬鹿にされていて
しかも母親からは「貴方は名前の通りシンデレラなのですから、この服を着なさい!」と
言われ文句も言えず可愛いフリフリの付いた服を着せられ髪は伸ばすように言われ
そして現在、その姿はかわいい女の子に間違われても不思議は無かったのでした
う〜ん?過酷な人生、送ってきたんだね〜?


「そうだよ!もう誰でもいいから僕の事助けてくれよ・・・」

シンデレラは、そう毎日思っているのでした・・・
そんなある日
お城で舞踏会と言う出し物をされると情報が、シンデレラの耳に入りました
そして、コンコンとノックする音がして、そのお城の兵隊らしき人物が
シンデレラの住む家にやって来たのでした


「何なんですか?貴方は?」

「私はお城の兵隊である。この家に娘はいるか?」


「ええ、いますけど?」

(母さん!?何言ってるの!?娘なんていないじゃないか!?〜〜)

「なら、今晩お城の舞踏会に参加して貰いたい、宜しいですかな?」

「ええ!そりゃあもう大歓迎ですよ!!」

(母さん!?何言ってるの〜〜〜〜?!!!!)


お城の兵隊は、礼をした後、帰っていったのでした



「さあ、シンデレラ?お城の舞踏会に行ってらっしゃい?」

「い・や・だ!」


「もうこの子ったら〜わがまま言わないの♪」


「僕は男の子!何で王子と踊らなきゃいけないんだ!」


「これは、決定事項なの!さっさと着替えて行きなさい!」

「う・・・嫌だ〜〜〜〜〜!」




シンデレラは、母から逃げようとしました、しかし、逃げられなかったのです、何故かと言うと・・・
母親は、縄を持ってきて、シンデレラを縛ったからです

「さあ、行っておいで!」



そして、その縄をなぜか用意していた馬車に括り付けて縛り付けたのでした

「・・・・僕は不幸だ・・・」



そうシンデレラは呟いているのでした
馬車がゴトゴトと走っていると、馬車の中に光の物体が現れました

「何か悩み事かな?私は偉大な魔法使い〜♪貴方の願いを叶えるわよ〜♪」


「じゃ、じゃあ・・・・お城ごとは・・・」


「一つ言っとくけど、破壊とか物騒なもんは駄目ね?」

「じゃあ王子を殺・・・」

「殺害とかも駄目よ?」

「じゃあ・・・せめて自由に・・・」

「良し解った♪やってみるわ♪」

魔法使いは、変な呪文を唱えると、白い煙を出したのでした。

「これで自由になったから逃げられるね♪」



ところがそうもいかないのでした。何故かと言うと・・・
もう、お城の前に着いていたからでした
ああ、なんて不幸なシンデレラ





「は・・・・?」

「よく来られました。ささ、お着替え下さい」

「え?」


シンデレラは、お城の兵隊達に捕まって逃げる事も出来ず、更衣室に連行されたのでした・・・
そしてパーティの時間
客間には、王子様が座席に座っているのでした


「王子様、私と踊って下さい」


真っ赤なドレスを着た女性が、王子様に踊って下さいと言いました
王子はと言うと



「いや、結構、私は他の人と踊る事にするよ」


「そうですか・・・」


女性の誘いを断った時に、シンデレラがやって来ました
王子は、シンデレラに向かって、話しかけました


「もし、そこのお嬢さん?」

「は?」

「貴方の名前は何と言うのですか?」

「・・・・・シンデレラ・・・」

「オオ〜シンデレラ、良い名前ですね〜貴方に相応しい可愛い名前だ!」


さすが王子♪解ってる〜♪

「おい・・・・僕はお前の事なんか・・・」

そう言った途端、ボーンボーンと時計の針が十二時を刺したのでした

「やっぱり帰る!」


シンデレラは、扉を力ずくで開けて逃げ出しました
そのスピードはかなり早かったとその場で評判になりました

「シンデレラ・・・」



扉の前にある階段に、片方の靴が残されているのでした・・・
そして次の日、シンデレラの住む家に
こんこんとノックする音が聞こえ、母親が出ました

「ここのお嬢さんに逢わせて下さい」

「ええ♪いいですよ♪」

母親は、無理矢理シンデレラを捕まえて
扉の前で待っていた兵隊の前へ差し出しました。

「この靴を履いて下さい・・・」

兵隊は、片方の靴を持っていてそれをシンデレラに履けと言ったのでした

「何?履くだけで良いの?」

シンデレラは、履いていた靴を脱いで、用意された靴を履きました、そしたら・・・
靴のサイズはぴったりと合っていて、それを見た兵隊は貴方ですね!とシンデレラの手を掴みました

「え・・・?」

「一緒に来て下さい!母上殿
この娘を連れてって宜しいでしょうか?」

「ええ♪もちろんOKですよ♪」

「ちょ・・・母さん〜〜〜〜!!?」

「幸せになってね?シンデレラ♪」

「嫌だ〜〜〜!!!!」


こうして、シンデレラは王子と仲良く暮らしましたとさ、めでたしめでたし♪


「何でこうなるの!!!!」
■作者からのメッセージ
真佐人です。シンデレラの話を書きました。
感想下さったなぁびさんありがとうございますw
次は、かぐや姫の話を書きたいと思います。

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