さあ世界を唄おう!【番外編】〜アリスパロ2〜
作者: 零   2009年03月20日(金) 10時44分30秒公開   ID:NqbpUpPD62U
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 さて,お城の前まで来た佐倉井ですが,入口が見つかりませんでした。

 あるのはどこまでも続く深紅のバラの塀です。



 紫「この際無理矢理入っちゃおうかな。てか今更言うのもなんだけど
   白石を追い掛ける必要はそこまでないよね」



 本当に今更ですね。



 紫「怖がることは何もないわ!!」



 佐倉井がほんの少しの隙間に入って行くとすぐに反対側にたどり着きました。
 着いた先もバラばっかりで混乱しそうです。



 紫「バラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラ〜」



 大変です。
 佐倉井は壊れた様ですね。



 紫「バラ〜・・・おぁ?」


 夾「バラバラ煩いですよ」


 紫「バラ乃くん!!」


 夾誰がバラ乃だ


 怜「おい,さっさと塗れ!女王が来るよ!!」



 壊れたように歌っていた佐倉井に話しかけたのは、千乃と加藤でした



 紫「トランプ・・・」


 夾「そりゃ僕達はトランプの兵だから」


 紫「言っちゃ悪いけど地味な役だね」


 怜「結構気にしてるんだからそんな事言うなよ


 夾「それよりさっさとバラ赤く塗れ


 怜「煩い。全く・・・誰だよ白バラ植えた奴」



 不思議な事に千乃と加藤は綺麗に咲いた白バラをわざわざ赤くしています



 紫「・・・女王は赤いバラがお好きなんでしょ?白いバラなんてあったら
   殺されるとか?」


 怜「凄っ。何で分かるの?」


 紫「だってどっかのおとぎ話がそうじゃんか」


 怜「え〜何ソレ?」



 加藤はなんて白々しいんでしょうか・・・

 絶対わかってますよアレ。

 目がそう言ってます。



 夾「ところで何でこの城へ?」


 紫「白ウサギを追いかけてたらこうなった」


 怜「意味不明」


 夾「無断で入ったみたいだけど,女王に見つかったら大変だよ?」


 怜「会ってきた方が・・・」

 
 紫「そっか」


 夾「この通路を真っ直ぐ行けばなんとかなるはずだよ」


 紫「なら行ってみるね」


 夾「幸運を祈る」


 怜「生きて帰ってこいよー」



 まるで戦争にでも行くみたいに送り出された佐倉井なのでした。




⇒To Be Continued...

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