―最強者達の物語―Wページ
作者: 零   2008年12月30日(火) 21時35分33秒公開   ID:NqbpUpPD62U



 ひさしぶりに ゆめを みた



 なつかしい ゆめ





 あのヒトの ゆめ・・・・・・






  ―最強者達の物語―
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 「やっと終ったぁー・・・」


 「お疲れサマ。此処能力学園は無駄にセキュリティが厳重だからね」



 未來は遂先程,此処能力学園の情報をハッキングしていた。
 データは厳重にパスワードで包まれているのだが,未來は其れをいとも簡単に手に入れた。


 流石,未來。


 元・情報屋だけの事はある。

 未來は紅夜に入る前は情報屋をしていたのだ。
 
 如何して紅夜に入ったかは不明。
 恐らく,8割はそういう奴がいるだろう。

 

 「あ,ハッキングしてる時に見つけたんだケド・・・」


 「今日の2時,転入生を紹介するらしいよ」


 「へぇー・・・名前は?」


 「其処まで出てこなかった・・・ま,2時分かるんじゃって・・・・・・」


 「如何したの?」



 突然黙った未來を見ると汗だらだら。


 「・・・・・・・・・」


 未來は無言のまま時計を差し出した。


 「えーっと今の時刻は2時・・・・・・2時!?」


 遅刻じゃん!
 
 未來にも意思が伝わったのかコックリ頷く。

 
 こうなったら・・・・・・


 『テレポート!!』


 仕方が無いよなぁ・・・



ヒュン!


 
 眼を開くと其処は教室。
 幸いにも,まだ転入生を紹介していない様だった。



 「はぁ〜い!お静かに!」


 「今から転入生を紹介するよb」


 「入って来て!」


 上から黒・園・竜コク・エン・リュウの声。



ガララッ!



 「はっ,初めまして!ルイス・ランフォードですっ!魔界の事は良く分からないので宜しくお願いします!!」


 
 ルイス・ランフォード,という少年が挨拶をすると教室がざわめいた。

 黄緑色の髪に緑の瞳。
 体は華奢で腕は白く,力を入れたら折れてしまいそうな程細かった。

 
 そんな珍しい容姿をしたか弱そうな美少年が囲まれない方が不思議で

 
 高良や未來の時と同じ様に質問攻めにあった。


 「ランフォード君の能力は?」

 
 「彼女いるの!?」


 「出身界は?」


 「其れ地毛?」


 「珍しい顔だね!」



 「えっと・・・;」


 
 ルイスは質問攻めにあってオロオロしていた。


 「・・・何か最近の若者は理解出来ないや」


 「・・・・・・おーい?君も若者でしょぉ?」



 高良達は下らない話を。(笑



 「えっとー・・・ルイス君のパートナーを決めたいんだけど・・・・・・」(黒)



 「自分で選んでも良いよ!」(園)


 「誰にする〜?」(竜)



 「アレって意図的にやってんのかな・・・其れ共狙ってる?」


 「うーん・・・三つ子だから?」


 
 「あの人がいいです」



 そうキッパリ言ってルイスが指を指したのは・・・



 「・・・あたし?」


 高良だった。



 「(え,ちょ,此れ絶対何かあるよ〜)」

 
 「(調べられるチャンスじゃなぁい?)」


 「(うーん・・・ま,乗るか!)」



 「あたしは凛堂 高良。宜しくね」

 
 「宜しくお願いします」





 □  ■




 休み時間――



 「ねぇ黒君。パートナーって具体的に何をするの?」


 高良は解廉 黒カイレン コクにパートナーの事を聞いていた。



 「そうだなぁー・・・一言で言うとサポート。学園案内したり,色々と教えたりするんだよ♪」


 
 「へぇ〜・・・ありがとう!」



ガラッ!




 「たっだいまー☆」


 「お帰りぃ♪やっぱサポートだったでしょっ?」


 「うんb其れよりダブル・フレイスは?最近見てないけど・・・」


 「ダブル・フレイス?理事長の頼みで任務に行ったんだってぇ!」


 「へー・・・」


カキカキ・・・・・・



 高良は指で床に魔方陣をかいていた。

 複雑な文字が沢山。


 
 「汝の武器。我の力。いざ,現れたまえ――・・・!」



パアァ・・・


 
 高良が呪文を言うと魔方陣が光りだした。
 そして人影が映し出される。



ボンッ!



 煙と共に現れたのは1人の少女。
 オレンジ色の髪に青の瞳。
 どこか変わった雰囲気を醸し出している。



 「やっほぉーミオ♪」


 澪という名の少女は「ども」と返事を返す。


 「んじゃ早速・・・トランス!」


 すると,澪が黒い刀に変わった。
 窓の光に反射して,とても美しい。



 「此方も一仕事しますか・・・」




 そう言って 消えた











 
 少女は呟く。


 「夢・・・・・・かぁ」


 
 悲しそうに 



 「過ぎたら」


 
 寂しそうに
 

 
 「忘れてしまうのかな?」


 
 でも



 「そんなの・・・・・・」



 其の眼は



 
 「させないのに,ね」




 確かに 狂気が渦巻いていた
 
■作者からのメッセージ
色々グダグダ・・・
未來かくのは楽しいなぁ♪←
次は高良の任務情景です!
ちょっとグロクなる可能性が・・・

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