最強者達の物語―(番外編)―
作者: 零   2008年12月29日(月) 11時16分55秒公開   ID:NqbpUpPD62U


 ザシュッ!!


 紅い 紅い 血


 コンナモノはもう見慣れてしまったのだけれど



 血に染まって 月明かりに照らされる少女は化け物

 
 「アリスを楽しめられなかった 罰だよ?」



 そう言って血だらけの鎌血來≠ターゲット標的めがけて振る


 
 少年が苦しんでいるのを 笑って見ているアリスは 狂っているのかもね

 


 でもそうじゃなきゃアリスじゃない

 
 アリスに相応しいのは ちゃんと狂っていて 喜劇の幕を降ろせる者じゃなきゃ


           
             ダメ なんだ


 
 
 間違った者がなったら その偽りアリスは・・・・・・・・・・・・

   本物のアリス死神に殺されてしまうから,さ?



 だからアリスになった者は早く逃げて?

 
 
 ほうら,鈴の音が聞こえてくる。



 リン――リン・・・リリッ―――



 だんだんこっちに向かってくるでしょ?


 
 さぁアリスがやってくる!皆,早く逃げろ!


 
 





 軽快な 足音


 
 
 「アリスの偽者になるなんて・・・どんな愚か者でしょう?」




 少し低い ソプラノ



 
 「気に入ったら見逃してあげても良いでしょうけど・・・」



 
 ソノ白い手には 血だらけの大鎌




 「気に入らなかったら・・・何時も通りでしょうね」




 にやり と歪められた唇



 「ま,アリスが決めた事なんですから・・・」




 ソノ紅い眼には



 一人の怯えた少女



 
 「だ・・・・・・れ・・・?」


 「初めまして,アリスは貴方を始末しに来ました」


 「し・・・まつ?」



 始末≠ニいう言葉に少女の蒼い眼が揺らぐ


 夜の風が 2人の髪を揺らした



 「そう身構える事はありません。アリスは貴方を殺しませんから」


 「え・・・?」


 「貴方はアリスの眼,どう思います?」


 少女はそのアリスの問いに


 「・・・きれい」



 純粋に答えた



 「そうですか」


 アリスはにっこり笑った


 



 これが

 


 茶髪に蒼い眼の少女 と 銀髪に紅い眼のアリス の




                                出会い





 
 

 






 その後,アリスに気に入りられた少女は魔界にある組織に入り

 幹部に上り詰めた







 
 アリスに付けられた 印には

             

                 気づかない
■作者からのメッセージ
これは番外編みたいなものですね―
ちょっとダークになりました。
文才がほしい・・・

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