STILL TIME
作者: 白夜   2008年05月09日(金) 21時50分25秒公開   ID:QGsO1NMPKs.
誰かが幸せになれば

その人の幸せが崩れ落ちる。

いいの?本当にいいの?

それで本当に幸せで居られるの?

STILL TIME

リンレイの死に皆の反応は悲しむ。

そう、思ってた。

だけど、少し辛そうな顔をしたり

「あぁ・・・」って顔をした人もいた。

これから何人も死ぬことになるから。

生き残るのは...。

「リンは...。親と同じバグに掛かったんじゃろう。」

シェルガの少し辛そうな顔。

「すまんのぉ...。」

すぐに後ろを向いて、興味を無くしたように。

イヤ、実際辛いんだろう。ものすごく。



イベントが始まって5日経過した

まるでゲームのセーブを忘れたかのように

毎日毎日同じことが繰り返された。

でも、決して変わらないことは

何人もの人が死んでいくことだった。

敵にやられた人もいればゲーム化して暴れだした子供。そして、その被害にあった者。

最初、20人だったのも12人にまで落ちていった。


「大丈夫か?千尋姉ちゃん?」

慣れて来たはずなのに

何故か悪寒を感じる。

何も恐れないように演じる

「シェルガ」という存在に・・・。


『だから。だから。辞めろって言ったでしょ?』

鏡の手が私の震えていた手に被さる。

『君がこんな所でノロノロとしてるからおんなじことが繰り返されるんだ。』


「・・・。鏡・・・。」

『僕が君を守ってあげるよ』


「鏡!!!」

毎日のように見る夢。

まるで、バットエンドを意味するかのように。

「大丈夫?千尋。」

光と黒月が心配そうに近寄る。

「って。凄い熱!」
■作者からのメッセージ
次回、千尋風邪をひく。の巻き。

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