月乃抄
作者: yoi   2008年05月08日(木) 20時07分40秒公開   ID:QGsO1NMPKs.
頭が痛い。物凄く痛い。

確か、俺が...。

あれ?
俺って誰だろう。思い出せない。
ここは何処だか何があったのか覚えてる。

だけど、そこに俺の存在は居たのか??
体が全身に巡る痛み
苦しいから眼を閉じた。

「月臣!」

煩い声が体に響く。辞めて欲しい。
痛いのは耳だけではなく体全身に痛みが過ぎる。

「るっせぇな!!」

ベッドから起き上がると、何人もの人で部屋がギュウギュウになっていた。

「ッ!お兄ちゃん!!」

「さっきからギャーギャー煩ぇんだよ!!流来亜!!」


流来亜…?

「お兄ちゃん!!!!!!!良かった!!覚えてるんだね!!」


流来亜が涙を流すと


「月臣!!俺は?俺は?」

と何人もの人が俺に近付いてくる。


「もー!皆!!わ・た・しはお兄ちゃんと話すの!!黙ってて!!」

流来亜は頬をプーと膨れあげて俺の肩を抱く。

「なぁ・・・。」


「んー??お兄ちゃーん?」

そう、

「俺は誰なんだ?」

この物語の


大きな謎だった。



「月臣海斗」

18歳。現役高校生。

性格、明るくクラスの人気者

人気者。

「俺が!?」

と誰もが言いたくなるであろう。今の俺を見たら。


ルックスはまぁまぁBぐらい

だが、性格はサイコーでクラスの(34名)

のうち、俺に恋した女子達(一部の男子含む)

23人。

「ということなのです!!」


「はぁ・・・・。」


「質問は??」

「無いです。」

流来亜は15歳で今年高校に入った。

「なあ。なんで俺あんたらのことは覚えてるんだろう?」

名前。顔はすべて覚えていた。
(というより顔を見ると記憶が戻る)

「さぁー。でも、良かったな。お兄ちゃんが無事で!!」


「しかも、俺さ。人の名前覚えてんのに他の記憶覚えてない。」


「もーいいでしょ〜。そんなに深〜く考えること無いよ?」


「なあ、コイツは自殺したんだろ?」


そう、俺は「月臣海斗」を良く知らない。

けど、コイツが自殺したと言うことはよーく覚えてる。



「お兄ちゃん。」


「ん?」

「本当のこと言って?お兄ちゃんなんだよね?あなたは?」

「うん...多分。」

そんなの俺が一番知りたいくらいなのに。

「そっか。じゃあ。大丈夫だよ。」


■作者からのメッセージ
初めまして。yoiと言います!!!
えーっと、これからバンバン小説書こうと思いますので
末永く宜しくお願いします。

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