ジュエルプリンセス 第23話 目覚めた姫様(プリンセス)
作者: 夏姫 みの   2009年05月11日(月) 20時10分33秒公開   ID:yFJt.EYgtqA
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「ッ!!」


由梨の血が出る。


「!!」


生徒会たちはただ見ているだけだった。戦おうとしても、哀瑠の金縛りみたいなもので動かない。


「アメジストクリアバタフライ!!」


なんとか命中したがぜんぜん効いてないようだ。









「…………!!! 叶氣ちゃん!! 出口を……見つけた……! 私に捕まってて!! いくよっ」


「うん!!」







視界がどんどん真っ白になっていく―。



あ、あれ? なんだろう? 私、ジュエリーチェンジをしている?? しかも、全然見たことのない……。

あれれ? ここはどこ? それに……胸騒ぎがするのはなんで?? そして何なの? あの男の人と女の人……。



「覚悟はできているか……?」


「もちろんよ。それに――。私、宝石の姫様だから……宝石の世界を守ることなら……それでもいいわ」



こ、この聞き覚えのある声は……私と陽?!
私はその人たちのほうに走っていった。


「あのっ! 姫様って――」


間近で見るとすごい綺麗な女の人だ。私に……似てる。


「そうよ、私のこと。そして――
                          貴方のこと


「君が……子供になった叶だな……」


「はい。そうです!! く、草柳 叶……氣として過去の世界にいます!」


やっぱり、間近で見るとかっこいい。陽に……似てる。
 私は草柳 叶くさやなぎ かな(本名)と言おうとしたが言えなかった。草柳 叶氣とした方が良かったからだ。


「……そう。今は、哀瑠との決戦をしているのね」


「なんでわかるんですか!?」


「その格好をしていればわかるわ……。速く行かなきゃね! 皆、貴方を待っているわよ」


「え―…」







また、視界がどんどん真っ白になっていく。
響くのは声だけだ。……最後に大人の私は


「また、会える日まで……ね」



と言った。








「!!」


私は目が覚めた。

そして、素早く


「光の魂よ今、その強さを我に示せ!!」


と言った。


陽たちは、私の声に驚いた。






「ジュエリーチェンジ! ムーンストーンエンジェル!!」



                                             つづく


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⇒To Be Continued...

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