漆黒のアゲハ〜出会いの壱〜
作者: アイカ   2009年09月24日(木) 20時52分50秒公開   ID:ov6RKaAr3rc



『漆黒のアゲハ』


そう呼ばれる何かがいた


それは一般人でもなければ貴族でもない
















「秀龍(しゅうろん)様!勝手に外に出ないで下さいまし!」

「そうですよ!怒られるのは私共なのですから・・・。」





秀龍「・・・怒られれば?」






「!?」


まさかの一言に固まるメイド達


見ての通りこのご主人様


働く人を募集しても秀龍の気まぐれに振り回されすぐにみんな止めていく


今日もすでに2人止めた


「私達殺されるのかしら・・・?」

「生きるのまでを諦めちゃダメよ!」

「でもこのままだったら私達、疲労で・・・。」


メイド達のそんなネガティブな会話を隅で聞いている一人の少女


まだ15歳位だろうか


漆黒のゴスロリ(メイド服の黒いバージョン的な)を着て


艶やかな黒髪を肩まで伸ばしている


「・・・ここもか。」


少女はふいに吹いた風と共に消えてしまった











秀龍「今日は また 新しいメイドが来るんだって?」

(秀龍の)父「そうですよ。お前の側近にすることにした。」


秀龍「側近?メイドだろ?」


父「ボディガードも巧みにこなす女性だそうですよ。お前と同い年の・・・。」


秀龍「友達にでもさせたいのか?生憎、俺に友達は必要ない。」


父「ま、まあ話でもしてみろ。」


父は焦ったように言って去ってしまった


秀龍「俺に・・・友達なんて・・・・・。」


コンコン・・・


秀龍の部屋にノックの音が響く


秀龍「誰だ?」


「・・・新しく来たメイドの『アゲハ』と申します。」


秀龍「入れ。」


秀龍に部屋に入ってきた可憐な少女


秀龍「お前が俺の側近になるということだが、それなりの覚悟はあるんだろう?」


アゲハ「覚悟・・・?」


アゲハは凛とした態度で首を傾げる


秀龍「俺についていた側近は3日も経たない内に音をあげ止めていった。」


アゲハ「私には出来ないとお思いで?」


秀龍「!」


アゲハの動じない姿に秀龍は少したじろぐ


秀龍「・・・わかった。3日間で音をあげなければ、俺はお前を認めるよ。」


アゲハ「わかりました。そうならないように頑張ります。」


秀龍「・・・。」


二人の微妙な関係でこれから起こる出来事


二人は仲良くなれるのでしょうか!!?












■作者からのメッセージ
作者からのメッセージはありません。

■一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集